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生まれる森 (角川文庫)

生まれる森 (角川文庫)

生まれる森 (角川文庫)

作家
島本理生
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-07-24
ISBN
9784041067512
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生まれる森 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

『恋に悩み迷う少女時代の終わりを瑞々しい感性で描く名作』と背表紙にあった。一人の女性が親世代の男性と恋に落ち、恋を失う。心に開いた穴を忘れようとすればするほど引っ掛かる思い出の日々、時間、シーン。自身の強烈な痛み(過去)は、彼を忘れたくても忘れられない自分への決別の誘い水なのか。ちょっと世を外れた経験を持つ親友の、さりげなくて心地よい寄り添い、そしてその親友の家族が放つ真の優しさに癒され徐々に自分を取り戻す主人公。瑞々しくも美しい筆致は、まさに島本さんらしさを感じる。女の子同士の柔強な友情が美しい‼️🙇

2020/02/26

nico

島本さんが大学在学中に執筆された作品。高校3年から大学1年にわたる、真っ直ぐすぎる想い。気持ちを巧くコントロールできず空回りして、暗くて深い森の中をさ迷い続け抜け出すこともできず途方に暮れてしまう。苦しいくせに平気なふりをして、自分から助けを求めることもできずもがき続ける。「昨日よりは今日、今日よりは明日、日々、野田ちゃんは成長して生きてる」こんな風に言ってくれる友達がいる限り大丈夫。いずれ森を抜け出せると確信した。報われない恋心は、時に少女に新たな絆をもたらす。とても颯爽とした気持ちになれる物語だった。

2019/02/23

aoringo

年上の男性との失恋により喪失感に苛まれる主人公。友人家族と共に過ごすことで少しずつ再生されていく。森の木立みたいに、朽ちていく木もあれば芽吹く草もある。透明感溢れる文章と作者の感性がとても好き。森林浴したあとのような気持ちの良さが残りました。ただ雪生との関係の変化をもっと丁寧に描かれていたらなぁとも思いました。島本さん、大学生のときの作品だそうでその才能に驚きです。

2020/03/12

sakai

キクちゃんの存在がとても素敵で、彼女がいるだけで島本作品の色がこれだけ変わるのかと驚いた。相変わらず危ういキャラばかり登場するが、キクちゃんの存在が私を安心させる。キクちゃんがいれば、雪生さんに過剰な猜疑心を抱く事もなく安心してときめくことができる。こんな気持ちを島本作品から得られるとは思ってなかった。

2018/08/02

小夜風

【所蔵】子どもたちの一番近くにいる大人って、家族以外ではどうしても学校や塾の先生になってしまうのだけど、世の中の塾の先生ってこんな人ばっかりなのかよと思ってしまう。それはこの本と全く同じようなことを経験した人を知っているから…。大人になればその男の狡さや醜さに気づけるけれど、何も知らない子どもたちにこういうことをする大人がいることが本当に気持ち悪い。彼女のように身をもって傷ついて知っていくしかないのかな。娘がいる親からしたらそんな辛さは経験してほしくないけれど。これを20歳で書いたということに驚きました。

2019/02/19

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