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よだかの片想い

よだかの片想い

よだかの片想い

作家
島本理生
出版社
集英社
発売日
2013-04-26
ISBN
9784087715071
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よだかの片想い / 感想・レビュー

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遥かなる想い

顔の左側をおおったアザが 原因で人目を避けて生きてきた アイコの恋を描く。 「本当の私とは何なのか」 若き頃誰もが悩んだこの テーマをカラッと流して 小気味良い。アイコが 恋する飛坂監督も、友達も 全員善意のこの物語、 現代のメルヘン、そして 人生の応援歌なのかも しれない。やや簡単すぎる 恋の展開も、簡単だから よいのかもしれない。

2013/09/22

しんごろ

顔に痣を持つアイコ(主人公)のお話!純愛だねえ。初恋の切なさや苦さが痛いほど伝わりますが、そんな中で、優しさに包まれた温かさを感じた物語でした。コンプレックスの葛藤と闘いながらも、恋を通して悩み、切なくなり、時には喜びや幸せをも感じるアイコの成長していく姿に引きこまれ、惹かれていきました。その中で、アイコの強さというのも感じた一面、意外に頑固さもあった気もしますね。そしてアイコの回りの人が、初恋の相手を含めいい人達ばかりで良かった。アイコのこれからの恋に頑張れよとエールを送りたくなりました。

2017/10/20

やっさん

★★★☆ 容姿に劣等感を持った女性の初恋を描く。人付き合いにおいて外見も重要な要素の一つだけど、信用され、頼られ、愛される人は、それ以上に〝強くて真っすぐ〟な素敵な内面を持っている。

2017/12/04

おしゃべりメガネ

ちゃんとした長編としては初読みの島本さん作品です。多くの作品を書かれ、支持を得ている人気の理由がよくわかりました。読みやすさはさすがで、洗練された作風もストレスを与えません。主人公は顔にアザのある「アイコ」で、そのアザの影響か小さな頃からコンプレックスをかかえ、表立ったキャラではありません。そんな彼女に突如として舞い降りた恋愛の予感が・・・。恋愛が進んで展開していく流れに個人的には少しやきもき感がありましたが、まぁソレはソレとして。終盤の意外な展開には、なかなか驚かされ、そしてほっこりもさせられました。

2016/06/29

ひめありす@灯れ松明の火

23歳。まだ何も知らなかった。普通になりたかった。人の輪の中に居られる自分。可哀想ではなく可愛いと思われる自分。誰かに対して際限なく欲張りになる気持ち。始めはその一言が、たった一瞬でも視界の隅に映る事が出来たら幸せだったのに。24歳。正論では掴めない幸福を知った。凍りついた深い湖の底にあるこんな気持ち、知りたくなかった。氷を割り、透明な遠い夜空へと伸びてゆく激情。全てが欲しい、一番がいい。特別の位置にして。理不尽にあなたを否定しても、一緒に居たかった初めての片想い。だけど、あなたを好きになって、良かった。

2013/09/30

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