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0をつなぐ (新潮文庫 は 22-2)

0をつなぐ (新潮文庫 は 22-2)

0をつなぐ (新潮文庫 は 22-2)

作家
原田宗典
出版社
新潮社
発売日
1993-06-01
ISBN
9784101254227
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0をつなぐ (新潮文庫 は 22-2) / 感想・レビュー

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かるかん

『一列にゼロをつなげば、簡単に鎖ができる。』 読み始めには、若干の違和感を覚えながらこの奇妙な物語を読んでいくのだが、途中から違和感が消え、異様な出来事に馴染んで疑問を抱くことなく話を理解してしまう。最初は何やら珍妙な物質だが、ゼロが繋がって鎖ができていくように・・・・・・。

2015/11/26

SGM

★★★原田さんは描写が素晴らしく、無駄がない。ホントに最低限必要な描写。そして、読後の余韻。この余韻がいい。収録されている「姿のない尋ね人」の最後は、『後には、風に揺れる新聞紙の音だけが残った』で終わる。これだけで立ちすくむ男がイメージできる。そして、余韻。いやぁ、面白い。

2016/09/11

ゆう

原田宗典さん、ハマりました!原田マハさんも好きなので、やはり通じるものあり?ただ、作風は全く別物。短編を面白いとは思えなかったのですが、これを読んでその魅力に目覚めました!

2020/10/29

せきちゃん

13の短編集。日常に潜む違和感や恐怖が、さりげなく切り取られている。後半は特にホラー色が濃い。お気に入りは以下の3編でした。「ビデオテープでもう一度」→学生時代に交際していた元彼女の追憶。冒頭のプラタナスから始まる、時折差し込まれる季節の描写が美しい。「黄色い旗のところまで」→ビーチで繰り返しアナウンスされる同じ名前。漠然とした不安を掻き立てられる。炎天下の中意識が遠のくような読後感。「花嫁の父の事情」→世にも奇妙な物語に出てきそうな話ですが、ラストでは少し感動。なかなか粒ぞろいの一冊でした。

2016/09/27

りりー

フォロワーさんからのオススメで手に取った小説で 13編の短編集の一冊です。 ひとつひとつのお話が短いのでさくさくと 読み進められます。 特に 箱の中には が1番印象に残りました。 女の引き出しの中に鍵のついた小箱… 中身は一体なんなのだろう?? ぞくぞくぞわぞわ。なんだか、奇妙な後味が残る作品。 装画 かとうゆめこさん もジワジワとくるものがあり とてもいい読書の時間を過ごせました。

2020/11/12

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