ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行 (新潮文庫)
ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行 (新潮文庫) / 感想・レビュー
gonta19
2008年10月2日、天神の丸善にて購入。 2014/4/26〜4/28 (そうか、この本出張先の福岡で買ったんだった) 久しぶりの原田エッセイ。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の主人公コールフィールドへのオマージュ風紀行エッセイである。 いつもながら軽妙な文体で面白おかしく読めるのだが、先日覚醒剤で捕まってしまったことを考えると素直に楽しめないなぁ。 ちゃんと更正して、また楽しい作品を書いて欲しいものだ。
2014/04/28
ドナルド@灯れ松明の火
気に入っている原田マハさんの実兄ということで、タイトルと薄さも気に入り初原田宗則エッセイ。「ライ麦畑でつかまえて」のコールフィールドが彷徨ったニューヨークにわが身を置いて、作品中の50年前のNYと、訪れた1997年のNYの違いを体験する。椎名誠らの昭和軽薄体を真似しているのか文体に少し痛い感じがあるものの、旅エッセイとしては面白い。自分では下手というNYで書いたスケッチがそこここに入っていて、これがまた味がある。2001.3.11の前のNYの雰囲気が伝わってくる。
2012/08/31
S.Mori
作家の原田宗典さんが、初めてニューヨークに行ったときのことを書いたエッセイ集。題に「ライ麦畑」とあるのはサリンジャーの小説から来ています。原田さんの他のエッセイのようにとにかく可笑しいです。読みながら何度も笑いました。例えば文具店で体格の良い黒人が近づいてきて、怯えてしまう場面などは吹き出さずにはいられません。(店員であることが後で分かります)決してうまいとは言えませんが、味のある原田さんのイラストも多数収録。良い意味での個人主義が定着しているニューヨークの姿をきちんととらえている点が素晴らしいです。
2019/10/08
さく
再読。約30年前のニューヨーク旅行記。今読むと、他のエッセイのように爆笑というよりはこの頃から既にいろいろつらい思いを抱えていたんだろうかとしんみりしてしまう。でも、旅行で見えてくるものは人それぞれだ。“ライ麦畑の街をほっつき歩きに行く”と孤独について考えたりするんだろう。 小説の新刊が出るようだ。ドキドキしつつ待つ。
2018/05/07
あつ子🌼
再読。あとがきで、「危険を知らせるカナリアでありたい」と語る原田センセ。いろいろあった様ですが、昔からのファンとしてずっと応援していきたいです。
2018/08/28
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- ISBN
- 9784813804147