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七つの黒い夢 (新潮文庫)

七つの黒い夢 (新潮文庫)

七つの黒い夢 (新潮文庫)

作家
乙一
恩田陸
北村薫
誉田哲也
西澤保彦
桜坂洋
岩井志麻子
出版社
新潮社
発売日
2006-02-28
ISBN
9784101281513
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ジャンル

七つの黒い夢 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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モルク

ホラーかと思いきや7人の作家さんによるダークファンタジーのアンソロジー。現実と幻想の間の不確実な世界。アンソロジーは読んだことのない作家さんとの新たな出会いがあって嬉しい。短いながらも、乙一さん、恩田さんはその作風が現れている。岩井志麻子さんの「哭く姉と嘲笑う弟」は10ページちょっとの短い作品ながらも、そのあやしげで淫ぴな世界とラストの展開にゾクッときた。

2020/12/18

あも

黒い夢という割にはダーク感が薄い話や白い話もあるので、さらさら~っと読めてしまう。北村さんの話が短いながら切れ味も良くぞくっとするオチも含めて一番企画意図に沿ってる。誉田さんは悪くないんだけどなぜか気持ち良く読めない相性の悪い作家。恩田陸はいつものオチのない短編。西澤さんと岩井さんはらしさが良く出てた。桜坂さんは初読みだけど、話の内容的にもレベル的にもなんでココに収録されてる?と聞きたい。単行本で既読の乙一が一番面白かったかなぁ。という、思わぬ出会い・収穫こそがアンソロジーの醍醐味だとしたら、不作の1冊。

2019/08/19

Aya Murakami

たしか職場からの帰宅中の古本屋で購入。 この子の絵は未完成…。臭いが出る絵を描く我が子…。あきらかに普通でない子ですね。読んだ後にふと大学の授業で「将来臭いや味が出るパソコン動画がでてくるかも?」と先生が言って、学生一同「気持ち悪い!」と言っていたことを思い出しました。ただし本作の結末は割とグッドエンド。テクノロジーも怪異も使う人間次第ということでしょうか? 余談ですが外宇宙なんて危ないところに行くのやめようぜ。

2024/02/22

aquamarine

題名と作家さんの名前からホラーミステリを想像したのですがダークファンタジーという分類のようです。乙一さん、恩田さん、北村さんは想像より軽いですが安定した話運びです。誉田さんのラストはなかなか衝撃で一番印象的です。西澤さんも軽めだけど作家さんらしいお話だと思います。桜坂さんは初読みですがこういう軽さは好きですね。岩井さんのが雰囲気が一番怖いです。文章からもじわじわと怖さが伝わってきます。でもこの独特な文章と話運びは癖になりそうです。期待ほどブラックではないですし全体として軽めですがさらっと楽しめました。

2015/04/27

ごみごみ

思ったより怖くはない。子供が持つ不思議な特殊能力・・神から使命を与えられた天使・・大人になったら一人で寝る訳は?・・何が普通でどこからが非常識でどれを幻想と呼ぶのか。世にも奇妙な世界観。ホラーではなくタイトルどおり7つのダーク・ファンタジー!

2020/11/23

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