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僕の双子の妹たち

僕の双子の妹たち

僕の双子の妹たち

作家
白石公子
出版社
集英社
発売日
2004-06-04
ISBN
9784087747003
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僕の双子の妹たち / 感想・レビュー

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ほたて

突然の事故で両親を亡くし残された僕と双子の妹たち、と少し離れた所から兄妹を見守るじいちゃん。家族やままならない恋愛にゆるやかに縛られている人たちの自立の物語、かな。喪失感を埋めるものなんて何もない。ただ時間の流れとともに形を変えていくのを待つだけなのだ。詩のように綺麗な文章、と思ったら詩人さんでもあるのですね。各章のタイトルも、簡単な言葉なのにそれだけで雰囲気があります。

2013/06/11

野のこ

タイトルと装丁の素朴な色合いと淡いブルーのお花に惹かれて借りました。亡き父の不倫、僕は父の不倫相手に恋をし、実のりもまた不倫の恋に悩み、穂のかはお姉ちゃんお兄ちゃんっ子とみな複雑。多めに料理を作って、孫たちに夕飯を食べてほしい、食卓に兄妹が揃ってほしいという、おじいちゃんの想いにほっこりしました。しかも料理教室に通う本格派で絶っ品な豚の角煮や3日寝かせたカレー、手作りピザなど料理の幅が広い!こんなにごはんが美味しいのに、世の中は上手いこと行かずにラストまで切なかったです。

2017/01/07

椿子

おじいちゃんの手料理の描写が細かくて本当に美味しそう。良い意味で小説ぽい会話文もなかなか魅力的。少し江國さんの小説を思い出した。

2009/07/11

りっつん

「距離感」について考えさせられた。突然の事故により両親を失くした主人公の男性と二卵性の双子の妹と祖父。それぞれが傷つき、再生していこうと歩み寄ってみたり、支えてみたり、そっとしてみたり、時にはぶつかってみたり。家族だからこそ分かり合えたり、気に障ったり。そんな不器用な三人を陰から支えるおじいちゃんの料理がどれもものすごくおいしそう。包み込むようなあったかい愛情を感じる。

2014/05/08

せろり

じいちゃんが素敵だ。尊敬します。女性の恋愛感を詳しく解説してくれる気がして、年なのに、そうだよなと、それなりに傷ついた気もする。男はやはり情けない..

2013/11/26

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