グランド・フィナーレ
グランド・フィナーレ / 感想・レビュー
遥かなる想い
2005年の芥川賞受賞作らしいが、ひと言で言えばよくわからない小説だった。娘のヌード写真を撮った事がばれて、妻から離婚されて失職したロリコン男性が、東根市神町で2人の少女と出会うという物語。少女と出会い 変わっていくという設定は赤頭巾ちゃん気をつけて・・を彷彿させるが、他の設定はひどく現代的で理解不能。
2011/07/18
けい
阿部和重さんの作品は「13番目・・・」に続いて2作品目。こちらはさすが芥川賞作品だけあって難解。文章の展開については先の作品で慣れているため、違和感を感じることなく読み進める事が出来た。感情移入を期待する様な設定の作品ではなく(主人公の性癖から感情移入は正直無理)心理の変化を読んで行く物語としてして読んだ。2編の短編も同時に掲載されているが、文章は面白いが・・・。題材はあえてなんでしょうけど正直単純に面白いとは言えない作品でした。
2013/12/07
人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA
変態(変態性欲者)が変体(心の中で)していく。この性癖だけはダメでしょ!ロリコン。我が子の裸を撮ったり、小学5年の少女とその母親と関係するのもダメ。飲み屋のホステスIに罵られるのも当然。性癖異常者の視点で描かれた展開に嫌悪感を感じるものの、殺してやりたいとまでは思えないのは、変体していることへの希望だろうか?
2013/08/07
R
ロリコンをこじらせてペドフィリアに近い性癖の男が、それ故に家族を失い、転落していきながらも、実の娘への愛情なのか、なんなのかわからないものを渇望して、一見するとまっとうそうに見えるのにまったくそうではない、こういうクズ野郎は存在するなと思わされるのだが、それは自分の中にもある世間と隔絶した何かなのかもと考えてしまった。そこで終わり?ってところで突然終了してしまうのに驚いた。一見普通そうで、何が悪いか本当の意味でわからないという状態は、誰にでもあることかもと思うのである。
2021/12/01
空猫
【第135回芥川賞】『キャプテンサンダーボルト』からの本作だとギャップが…。読みやすい文章だけれど小難しいというのが印象。読み終わってこのタイトルで良いのか、と…。『馬小屋の乙女』が純文学の筒井康隆風という雰囲気でお気に入り。
2019/01/17
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- ISBN
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