読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

獣でなぜ悪い

獣でなぜ悪い

獣でなぜ悪い

作家
園子温
出版社
文藝春秋
発売日
2018-05-30
ISBN
9784163908472
amazonで購入する Kindle版を購入する

「獣でなぜ悪い」のおすすめレビュー

R-18な自由論! 園子温監督が語る “女”という自由な獣

『獣でなぜ悪い』(園 子温/文藝春秋)

 偶然の出会いが人の人生を180度変えてしまうことがある。学校で、会社で、毎日乗る電車の中で…歌の歌詞のようだが「あの日あのときあの場所で」まるで導かれるように出会う。それを運命と呼ぶ人もいる。

『獣でなぜ悪い』(園 子温/文藝春秋)は、17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」の異名を持つ、映画監督 園子温氏のR-18な自由論だ。女優たちとの出会いを通じて感じた女たちのしたたかさ、彼女たちにとっての自由の意味にいたるまでを、縦横無尽に語っている。

■女優と仕事する時は「共犯関係」

「園の作品に出れば、女優として開花できる」 「園さんが撮る女性は美しい」

 そんな周りの言葉にも、園監督は冷静だ。

「吉高由里子との仕事で僕は映画監督になることができた」 「満島ひかりとの仕事で、僕の映画も彼女自身も多くの国際的な映画祭で評価された」

 それは決して、自分を卑下しているわけでも、謙虚さのアピールでもない。数々の作品にも現れている、園監督独特の女優との距離感について知れば、納得できる。

吉高や満島との仕事はエキサイテ…

2018/8/28

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

獣でなぜ悪い / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

藤月はな(灯れ松明の火)

園子温氏の作品は全然、観ていないです。でも「自分をレイプ犯として嵌めようとした女性にも感謝を」とか永遠に理解できない、同じタイプだったかもしれないお母さんへの愛とかを知ると園氏が真のフェミニストであるかが文章から滲み出ていると思う。また、今の日本映画に違和感を感じている身としては「映画には不細工やデブが必要だ」という指摘に「そうだ!」と思った。そして「日本はリアリストがいなく、反抗者もいない」という指摘がグサッときた。後、園氏のお父さんの発言を読むといつの世もプライドがん高な男って変わらんのだなと思う。

2018/10/04

ぐうぐう

吉高由里子や満島ひかりをいかに見出したかから始まる園子温の『獣でなぜ悪い』。けれど本書は、園子温による若者へ向けた自由論、女性論といった内容になっている。「普通」という概念を疑うことで個性を発見し、シモーヌ・ヴェイユの著作から真の自由の意味を学ぶ。それは異質なようでいて、園子温の映画をこよなく愛する人達にしてみれば、しごく真っ当な考えでもある。ちゃぶ台をひっくり返すようで申し訳ないが、ここにわざわざ書かれていることは、すべて園子温監督作の映画に描かれていることだ。(つづく)

2018/06/14

4fdo4

映画監督 園子温のエッセイ。吉高由里子を見出した時の話は面白い。そして氏の両親の話や奥さんの話も面白いのだが、「蔓延する “かわいい”」は読み応えある。普通って何なんだと問いかける。特殊とはなんだと。園子温の映画をもっと見たくなった。

2019/11/10

アビ太郎

映画監督 園子温の女性観の書。彼の作品を鑑賞している人だとより面白く読めるかなと思った。

2018/07/26

Yuko

<吉高由里子、満島ひかり、二階堂ふみ…。彼女たちはなぜ壁を突破できたのか。美しく、強くなるには。本当の自由とは-。映画監督・園子温が自由について、影響を受けた女性たちについて、縦横無尽に語り尽くす。> 2018年 ミロコマチコさんの迫力ある装画がぴったりな、力強いステートメントが満載の一冊でした。

2019/03/13

感想・レビューをもっと見る