誰かをうらやんでも意味がないし、虚しくなるだけ……。わかったつもりでいても、他人のSNSを見て、心がザワザワしたことはないだろうか? 特に、なまじっか面識のある同級…
文芸・カルチャー
2018/12/31
『巨大なラジオ/泳ぐ人』(ジョン・チーヴァー:著、村上春樹:訳/新潮社)は、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の作者J・D・サリンジャーと同時代に、都会派の作家とし…
文芸・カルチャー
2018/12/26
誰もが知る国民的番組『世にも奇妙な物語』は、最後にゾクッとするオチが付くホラーやミステリーが多く、どちらかといえば“非現実的な”物語である。だから、朝井リョウが…
文芸・カルチャー
2018/12/25
“絵本”を軸に人々の心温まる交流を描いた連作短編集『絵本処方院ウサミの謎カルテ』(古都こいと/ポプラ社)が11月6日(火)に発売された。読者からは「どのお話も思わず…
文芸・カルチャー
2018/12/2
「青春」と聞けば、多くの人がさわやかで、輝いている毎日をイメージするだろう。だが、こうしたイメージには往々にして、年長者たちによる過ぎ去った青春への懐かしさが…
文芸・カルチャー
2018/10/23
漫画家・衿沢世衣子が描く『ベランダは難攻不落のラ・フランス』が2018年10月6日(土)に発売。10月10日(水)には同作者が手掛けた短編集『制服ぬすまれた』も刊行され、…
マンガ
2018/10/14
誰かにミステリー小説をすすめるとき、“叙述トリックもの”ほど厄介な存在はない。叙述トリックとは、「作者が読者に仕掛けるトリック」とも説明されるように、文章の書き…
文芸・カルチャー
2018/10/10
「自分のこれまでの人生には、どんなドラマが詰まっているのだろう」―そう考えさせてくれる『母のあしおと』(神田茜/集英社)は、ひとりの女性の生涯を逆から順に辿って…
文芸・カルチャー
2018/10/9
夏の読書感想文の定番の1冊と言えば、カフカの『変身』である。何と言ってもそのページ数の少なさが、本を読むのが嫌いな中高生にもハードルを低くしているのは周知の事実…
文芸・カルチャー
2018/9/30
湊かなえ氏は“反転”を描く作家だ。人は誰しも自分だけの物語を生きている。よかれと思っての言動が、誰かを苦しめるだけの結果となるのはよくあることだ。だが、一部の人…
文芸・カルチャー
2018/9/18
読み返せば読み返すほど、さらに魅力が増していく本がある。特に教科書に載せられていた名作の数々は大人になってから読み返してこそ、じわじわとその魅力が感じられるも…
文芸・カルチャー
2018/8/23
『ライ麦畑でつかまえて』あるいは『キャッチャー・イン・ザ・ライ』という小説の題名を聞いたことがある方は多いはずだ。原題“The Catcher in the Rye”、作者はJ.D.サリ…
文芸・カルチャー
2018/7/30
最近、以前にも増して“毒親”という言葉をネットで見るようになったと思う。身近な知り合いでも「ウチの家も毒親だった」と言いながら、ツイッターでシャレにならないエピ…
文芸・カルチャー
2018/7/18
世の中にはたくさんの「訳あり物件」がある。なかでも一番やっかいなのが、「心理的瑕疵(かし)」と呼ばれるものだ。これは、部屋自体には問題がなくとも、過去に自殺や…
文芸・カルチャー
2018/7/8
女子会にママ会と、女というのはいくつになっても集まっておしゃべりするのが大好きだ。仕事の話、美容やダイエットの話、好きな男性アイドルの話、そしてもちろん恋愛話…
文芸・カルチャー
2018/7/5
外国には、「食器棚のガイコツ」ということわざがあるらしい。意味は「公然にできないような家庭内のヒミツ」。実際にそんな大それたヒミツがある家庭は一握りだろうが、…
文芸・カルチャー
2018/7/3
女には女の孤独があるように、男には男の孤独がある。『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ/河出書房新社)は全19の短編集で、男性が人生の中で感じるさまざまな孤独が詰…
文芸・カルチャー
2018/6/19
小説を読んでいると、「どうしてこんなことが」と思いながらも、やがてその心は主人公と重なり、自らその世界にすっかりと入り込んでしまうことがある。小川洋子さんの最…
文芸・カルチャー
2018/4/7
本書『くちなし』(彩瀬まる/文藝春秋)には7編の短編小説が収録されている。表題作「くちなし」のほか「花虫」「愛のスカート」「けだものたち」「薄布」「山の同窓会」…
文芸・カルチャー
2018/3/31
人は誰だって不完全な存在なのよとか、誰にだって悩みやコンプレックスはあるものよとか、外野からいくら言われたってなんの慰めにもならない。いま、私がつらくて苦しく…
小説・エッセイ
2018/2/9
誤解を恐れずにいうならば、意味がわからない。けれど、強烈に惹かれてしまう。マンガ家・panpanyaが発表する作品を形容するには、その一言に尽きるだろう。 本名、生年月…
マンガ
2018/2/8
直木賞作家・西加奈子待望の短編集『おまじない』(西加奈子/筑摩書房)が2018年3月2日に出版される。発売に先がけ、西加奈子さんをお招きし、東京にて試読会が開催された…
文芸・カルチャー
2018/1/30
雑誌『FEEL YOUNG』に掲載されていた川夏子氏の短編が単行本にまとめられた。その名も『boy meets “crazy” girl』(川夏子/祥伝社)。デビュー作となる本作には、“crazy”…
マンガ
2018/1/27
幸せの形は色々ある。昔は、結婚をして、家を建て、子どもを育てることが1つのステータスだった。現代では多様化する価値観によって、みんながそれぞれ自分の人生の在り方…
文芸・カルチャー
2017/6/24
映像や写真には写らない「香り」という、れっきとした存在に焦点をあてた『私が好きなあなたの匂い』(長谷部千彩/河出書房新社)は、シャネル、エルメス、バーバリー、イ…
暮らし
2017/6/21
グラフィック・ノヴェリストのエイドリアン・トミネによる最新作『キリング・アンド・ダイング』が、2017年5月25日(木)に発売された。 同書の著者、トミネは日本でも文…
文芸・カルチャー
2017/6/13
いま世界中で翻訳されている作家・中村文則の短編集『A』の文庫版が、2017年5月8日(月)に発売された。また文庫発売・デビュー15周年を記念して、河出文庫既刊3点と合わ…
文芸・カルチャー
2017/5/11
まずは以下に記した、「晴れの日」という短編マンガのあらすじを読んでみてほしい。 家でゲームに熱中している少年に、「公園で焚き火をしよう」と友達から電話。「何で今…
マンガ
2016/3/23
「人間よりは金のほうがはるかに頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。」という尾崎紅葉の言葉を思い出す。金は揺るぎなく、その額だけの力を持つが、人はどう…
小説・エッセイ
2014/8/13
水で描き、墨を落とし、細かいところは爪楊枝や割り箸を用いるという独自の表現方法で新しい世界観を描く森泉岳土の短篇集。表題ともなっている最新作から、デビュー作「…
マンガ
2014/8/10
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