聖なる夜に君は (角川文庫 お 56-30)
聖なる夜に君は (角川文庫 お 56-30) / 感想・レビュー
りゅう☆
17歳の娘がイヴにお泊り、ということは…?色々模索する母親の気持ちをまさに代弁してくれた奥田英朗さん。離婚する夫婦の交換条件である夫からのラブレターに書かれた言葉に馳せる高校時代ならという思いに、切ないながらも多いに共感できた角田光代さん。別れた不倫関係の初めての恋人が忘れられず旅に出たものの、行く末が曖昧でスッキリしなかった大崎善生さん。中距離恋愛中の彼との関係を改めて見つめ直していい感じの島本理生さん。不倫相手だからルールがある上での付き合いだけど、それでも構わないという気持ちはよくわからないけど→
2016/12/14
優愛
クリスマスを舞台とした6つの短編集。「セブンティーン」「クラスメイト」「ふたりのルール」がお気に入り。静かに降り積もる真っ白な雪のように聖なる夜、皆が幸せな訳じゃない。皆が笑っていられる訳じゃない。「好きだった。ごめん」別れの最後に伝える言葉にしてはあまりに切なく、淡い恋心がまだ透けて見える様な深い余韻の残るどこまでもずるい言葉。汚い字でたった二行。それでもこの手紙は何にも変えられない素敵なプレゼント。クリスマスだからと言って別れは避けて通ってはくれない。だから願う、多くの人が素敵な恋を出来ますようにと。
2015/01/21
レアル
クリスマスにぴったりな短編集。全体的に大人の恋の話が多く、不倫を美化する作品はあまり好きではないが、切なかったり苦しかったりと胸が締め付けられるような話が多かった。ただどの作品も物語の最後に良い未来を願うかのような終わり方でその余韻が良い。クリスマスは大切な人と過ごせるのが1番。物語の登場人物に素敵な未来と幸せが訪れますように…。そしてメリークリスマス!読友の皆様も素敵なクリスマスをお過ごしください♪
2014/12/23
ミカママ
時節柄、ということもあり読了。こういう寄せ集めのアンソロジーとやらは好きではなかったのだけど、これはすごい!ていうか好きな作家さんばかりなので、よくないわけはないんですけどね。(笑) どれもこれも心にしみる作品ばかり。それでいてあっさりしていて読後感よし!ぜひみなさんもこの季節にどうぞ。
2013/11/26
ピロ麻呂
今宵クリスマスイブの夜☆恋愛気分で過ごすことができました(^^)1番よかったのは奥田英朗作品。クリスマスに処女を捨てようとする娘VSそれを防ごうと邪魔する母親…おもしろかった(^o^) 角田光代さんは安定感抜群(^-^) 島本理生さん、盛田隆二さんのは不倫恋愛のクリスマス…せつない(>_<) 読書クリスマスを満喫できました(^o^)
2015/12/24
感想・レビューをもっと見る