てめえらそこをどきやがれ: 奇想天外傑作選 (TAIRIKU NOVELS)
てめえらそこをどきやがれ: 奇想天外傑作選 (TAIRIKU NOVELS) / 感想・レビュー
スターライト
今月、〈奇想天外〉が復活するので、本書を思い出して読んでみた。表紙にある6作家の作品を収録。夢枕の標題作は、サイコダイバーものの先駆けらしいが、やたら面白い。前から気になっていたシリーズなので、この機に挑戦してみるか。高千穂遥の「変態の方程式」は、言わずと知れたゴドウィンのパロディもの。密航者の少女以外、みな変態というまれにみる異色作。鏡明「カリフォルニア・ゲーム」は、ロシュの限界をネタにした作品だが、60年代の雰囲気が漂っていて好感が持てた。集中のベスト。海外篇も編んでほしいなあ。
2017/10/01
unknown
トム・ゴドウィンの「冷たい方程式」をナナメ上にパロった、高千穂遥先生の「変態の方程式」があまりにも容赦のない内容だった。高千穂先生ご乱心としか思えぬサディスティックロリスカトロ猟奇SF。宇宙船に密航した少女が、薄い本もかくやというひどい目に遭わされるだけのお話である。「スタープッシー」という名の宇宙船も大概だが、宇宙船に密航した少女の兄貴の名前が「ゲリイ」で、浣腸行為と聞いて異様にエキサイトしだすのもまたひでえ。「苦しいわ、ゲリイ」
2013/05/02
タケミチ
第二期奇想天外誌発表作のなかの単行本未収録作を集めているので、珍しい作品が集まっている。一番面白かったのは、雰囲気が良い、鏡明「カリフォルニア・ゲーム」。高千穂遙「変態の方程式」は、別に面白くないけど、話のタネにはなるかな。
2013/04/27
lily
奇想天外第二期の発表作で、単行本未収録の作品を集めたもの。のちに表題作は『遙かなる巨神―夢枕獏最初期幻想SF傑作集』に収められ、萩尾望都の『ヘルマロッド殺し』は、今度出た『音楽の在りて』に『左ききのイザン』とともに収められている。 片岡義男はヘミングウェイみたいにハードでありながらファンタジー色を帯びた作品。
2011/04/13
ベック
ようやく、このめずらしい本を読んだ。刊行されたのは、もう二十年も前なのだ。かなり古いな。
2008/08/31
感想・レビューをもっと見る
「夢枕獏」の関連作品
「片岡義男」の関連作品
「高千穂遙」の関連作品
「萩尾望都」の関連作品
何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 1)
- 作家
- 三崎亜記
- 松家仁之
- 木内昇
- 蜂飼耳
- 駒沢敏器
- 山根基世
- 三浦しをん
- 山田太一
- 水内 喜久雄
- 多和田葉子
- 高 史明
- 佐々木美穂
- 野崎歓
- 関川夏央
- 戌井昭人
- 山根一眞
- 池澤夏樹
- 森絵都
- 萩尾望都
- 萩原朔美
- 長嶋有
- 高橋源一郎
- 長島有里枝
- 元村 有希子
- 姫野カオルコ
- 赤坂真理
- 片山健
- 大久保真紀
- 山口未花子
- 増田明美
- 阿部和重
- 寺尾 紗穂
- 川島小鳥
- あさのあつこ
- 片桐はいり
- 秋野暢子
- 前田英樹
- 川内倫子
- 内田春菊
- 平田 明子
- 呉美保
- 那波 かおり
- 辻村深月
- 森田真生
- 砂田麻美
- 大宮エリー
- 温又柔
- 坂本美雨
- ジェーン・スー
- 金井真紀
- 望月衣塑子
- 速水健朗
- 木内みどり
- 新井紀子
- 加藤千恵
- 本名陽子
- 内田樹
- カヒミ・カリィ
- 久保田智子
- サヘル ローズ
- 仲野徹
- 加瀬健太郎
- 山崎ナオコーラ
- イッセー尾形
- 安東量子
- 大竹しのぶ
- 曽我部恵一
- 津野海太郎
- 島田潤一郎
- 俵万智
- 出版社
- 暮しの手帖社
- 発売日
- 2023-03-20
- ISBN
- 9784766002294