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身体のいいなり

身体のいいなり

身体のいいなり

作家
内澤旬子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2010-12-17
ISBN
9784022508195
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身体のいいなり / 感想・レビュー

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りずみぃ

小気味いいロックンロールな乳がん闘闘病記。作者の客観視する力とユーモアで御涙頂戴ゼロ。大事なのは心と身体のバランスと身を持って知る過程が素晴らしい。まさにキャンサーギフト。

2018/04/10

ばんだねいっぺい

 そうかー、「世界屠畜紀行」などは、こういう体調で書かれていたのかと思うと、軽い気持ちでは読めないなと思った。自分が癌になってもまわりがよく見えているのに凄いなと思ったし、知り合いの心配もしているのだから、偉大だ。最後の最後の能町さんの差し込みが鋭かった。ぎょっとした。

2019/02/21

booklight

頭と体の話。長年、頭(想い)を中心に生きてきて体を顧みなかったので、腰痛、アトピー、人込みでの疲れなど、体調不良は日常。そしてガンが見つかる。手術を受けて治療を受けるがさらに体調は悪くなっていく。あまりの体調の悪さにヨガを始めると、今までになく体調がよくなっていくという不思議。実入りの少ない自営業の闘病記としても読み応えがあるが、頭から体に主導権が移っていく様子のほうが個人的には興味深い。自分にもそういう傾向があるので。最初のころ、自分の体にちょっとしたことで絶望してしまったのだろう。そこが悲しくも共感。

2019/03/03

marumo

常に体調不良、そして乳癌、手術、乳房再建…。それらに伴う超不快にどう向き合うのか、金銭的にどこまでできるのか。死にたいわけではないけれど、死んでしまうなら仕方ない。けれど、身体的にも経済的にも耐えがたい状態で長々と生きるのはあまりにつらいという気持ちはすんなり理解できる。私も同じように感じると思う。意思が肥大した私たちも所詮は「身体のいいなり」 それにしても内澤・夫は情けがなさ過ぎる。当人が納得してるからいいんだろうけど薄情だなと思う。

2020/04/05

ふぇるけん

自らが癌に罹患したことを契機に、身体と精神はつながっていることを再認識する。おそらくあまりステージが進んでなかったので、ここまで達観できたのでは、と想像するが、癌病棟でステージが進んだ患者に対して、同じ癌患者が「私は軽くて良かった」的な視線で見てしまうことが一番キツイというのはなんだかリアル。テーマがテーマだけに、本書はちょっと笑いのポイントが少なかった。

2016/10/25

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