谷崎は萌えブタ!?「谷崎潤一郎メモリアル」イベントレポート
左より 夢眠ねむ、奥泉光、川上未映子、阿部和重
文豪・谷崎潤一郎は2015年に没後50年を迎え、来年2016年には生誕130周年を迎える。中央公論新社からは5月10日(日)より初収載の作品100点以上を収録した『谷崎潤一郎全集』(全26巻)の刊行が開始されるなど、谷崎文学が盛り上がりを見せている。 先月、4月8日には「TANIZAKI MY LOVE 谷崎潤一郎メモリアル2015」と題したイベントが東京・よみうり大手町ホールで開催された。
第1部では、谷崎賞受賞作家であり谷崎文学に造詣が深い阿部和重、川上未映子、奥泉光の3名によるトークショー「『春琴抄(しゅんきんしょう)』の世界」が、第2部では、実は文豪好きという、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の夢眠ねむと奥泉光によるトークショー「文豪を楽しむ 谷崎潤一郎入門」という2部構成で行われた。
第2部では夢眠ねむの『春琴抄』の朗読と奥泉光によるフルート演奏が披露されるなど、谷崎文学、特に『春琴抄』を味わい尽くすといった趣のイベントとなった。 トークショー「『春琴抄』の世界」 数多くある谷崎作…