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あの日、「ライ麦畑」に出会った

あの日、「ライ麦畑」に出会った

あの日、「ライ麦畑」に出会った

作家
角田光代
加藤千恵
久美沙織
桜井亜美
下田 香苗
谷村志穂
中村航
野中柊
藤野千夜
前川麻子
横森理香
吉元由美
出版社
廣済堂出版
発売日
2003-08-27
ISBN
9784331509906
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あの日、「ライ麦畑」に出会った / 感想・レビュー

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Mishima

『ライ麦畑でつかまえて』野崎孝訳 『The Catcher in the Rye』村上春樹訳これらを読むことを前提で書かれたエッセイ•アンソロジー。10代の頃野崎訳を読み、まるでわからないままようやく最後までたどり着く。2003年村上春樹訳が出版。すぐに買い求め夢中で読んだ。ジーンとするいくつかのシーンに出会い読み終わるころにはさみしさがよぎった。きっと、大人になって”あの頃”を振り返るための書なんだろう。12人の書き手。中村航のが一番好き。次は角田光代。文字が大きく読みやすい。字数少ないのが残念。

2024/01/06

林 一歩

サリンジャーの傑作「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の村上春樹訳出版に合わせ、ライ麦畑に思い入れ深い作家たちのエッセイを集めたもの。世代によって、ライ麦畑への思い入れに温度差はあるだろう。どちらかと言えば、私自身は思い入れ深い最後の年代だと思うので、各エッセイを読みながら、妙な気恥ずかしさに包まれてしまった。ホールデン・コールフィールドの呪いは既に解けているが、彼が最も嫌うような大人になってしまった自分に対して、とりあえず中指を立てておく。

2015/05/22

ゆっ

買う前にちょっとイヤな予感がしたら、その通りになってしまった。サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に対する思いが詰まった作家さんたちのエッセイ集。私はこの作品を読んでいないので、ちょっと半減してしまった。積読本が減ったらこの本を入手して、もう一度読んでみよう。

2015/09/15

糸遊

「ライ麦畑」はみなさんにとって、どのような本ですか?どうやら作家の皆さんにとっては、劇的な、作家生活の糧になったような本ではなかったように思う。ただ誰にとっても「ライ麦」は傍らにあって、ホールデン・コールフィールドは読んでしまったら、もう、なんだかほっとけない存在なんじゃないかな。この本を読んで私の中のホールデン・コールフィールドが街をまた彷徨いはじめた。彼に教えてあげたい。実はあなた一人でNYを歩いているんじゃないよ。読者みんながいるんだよって。(彼が精神病院に入るような患者に私は思えないんだけどな。)

2012/02/11

tenma

自分が気に入っている本を他の人が読んでどんな感想を持ったか、女性側から見てどうなのか。もっとキャーキャー言う感想が多いかと思ったが、どちらかと言うと、文系女子の感想なので、落ち着いてる感が強い。出会ってどうだったか、自分にどう影響したかよりも、ホールデンを友達や知り合いに置き換えて、どういう人物と思ったかとか、読んだ頃の自分がどうだったかと言う記載が多い。これを読んで作家になろうと思ったなんて感想は期待しなかったが、もう少しこの本が好きという人を入れても良かったのでは。個人的に、久美沙織と谷村志穂は◎。

2009/04/04

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