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東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

作家
桐野夏生
出版社
新潮社
発売日
2010-04-24
ISBN
9784101306360
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東京島 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

第44回谷崎潤一郎賞受賞作。雑誌連載時の発表誌も「新潮」なのだが、純文学というよりは文体も内容もエンターテインメント小説。無人島に漂着した30人の男たちと、ただ一人の女の清子。男たちの過去と現在の生態を浮き彫りにしてゆく手法は巧みだ。また、同時に清子自身の揺れ動く位置と、その時々の彼女の心理を描く。また、事象が一つ変わるごとに集団の質が変化する様は、作家の豊かな想像力のなせる業だろう。ただ、エンディングにはやや不満を感じざるを得ない。これでは、まるで小説の全体が、あたかもお伽噺であるかのようではないか。

2018/02/19

W-G

感想はマズマズ。この作品は、設定が凄く"使える"物なだけに、作者の好み次第でどういう風にも展開出来る。私としては、もっと欲望丸出しで性描写も露骨な、暗黒な物語を期待していましたが、案外常識的な展開でした。そう思うのは私だけかもしれませんが、こういうシチュエーションにしては男性陣が紳士的すぎる気がします。続けて鑑賞した映画は全然ダメで、途中で寝てしまいました。OUTもキャストは良かったのに結末の改変が残念だったし、映像化にあまり恵まれていない印象。OUTのドラマは好きだったけど。

☆ぉりん☆

こんな状況になったら、死んじゃいそう私w 31人男で女は自分だけとか。しかもかなりのビックリラストだった。清子助かったんだね⁈残った人たちそのまま生き続けてて、もはや助かるとかそういうことでもなく。そんなサバイバル経験したくない。映画も観てみたい。

2011/09/08

ナルピーチ

どこに有るかも分からない無人島、彼等はその島を「東京島」と名付けた。女1人と大勢の男達、経緯は違えどその島へ漂流してきたのだ。唯一の女性である清子は男達を翻弄し、まるで“島の女王”の様に振る舞っていく。男達のキャラがどの子も癖が強く、設定がしっかりと構築されているため、清子の傲慢な態度に対しての返しのやり取りがとても楽しく読めた。現実においてこんなサバイバルな経験はしたいとは思わないし、清子みたいな女性にだけは翻弄されたくはないかなぁ。

2020/10/31

ehirano1

初読みの作家さんです。驚愕しました。なんという読後感でしょうか!今までに経験したことのない読後感です。凄かったので凄かったとしか感想が書けません(泣)。

2018/03/03

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