宗教が往く 下 (文春文庫 ま 17-6)
宗教が往く 下 (文春文庫 ま 17-6) / 感想・レビュー
ネロリ
読破。読了というより、読破。読み終えて、自分の中の何かが破壊された。笑 エロとグロと変態と暴力のどぶ川を、腰まで浸かりながらひたすら歩かされ、急に深みに嵌まって眼孔や鼻孔まで泥が潜り込んできたり、かと思えば急に大雨が降って全身が洗われたり、そんな感じの読書体験だった。 ともかく、こんなにも話をとっ散らかし、大勢の変態を登場させながら、しめるところちゃんとしめてくるから、凄ぇー!と唸るしかない。感心も、感動も、しましたよ、これは。 下北沢の狂女ミツコには濃い魅力を感じ、数々の不謹慎なユーモアに笑った。
2021/05/01
はいな
小説においての作者という存在をを超マジメに考えて、ライトに放出。な枕からのかつての 女性とのストーリーへの流れ込みにゾクゾク。噺家が上着を一枚脱ぐときのドライブ感のまま。 本編では、街に膠着・沈澱するフクスケの尻を叩く女性達の活き活きと悲しいLifeに、フクスケと 作者のLifeがバチコンぶつかり合って、美しいダンダラ模様のストーリーが混ざりそうで混ざらないスリル!! 混ぜるとキケン!!だから、僕らはソレを止められない!!
2011/05/23
フカミニハマル
★★★★★ 傑作。文庫になって再読したけど、今まで無駄だと思えた脱線が、後半ガツンとまとまっていく感じが最高。松尾さんの世界観がぎゅっと詰まった唯一無二の小説。
2011/02/20
yt
いまだに元カノの思い出でシコり倒してるから読んでてシンクロしちゃいましたって感じですよね〜、は〜い
2022/09/09
ざれこ
ものすごいむちゃくちゃなのに伏線全部回収されててびっくりした。著者語りまで絡んで壮大な愛の物語?になっちゃってて、松尾さんの策士っぷりすごいわ。それでも物語はむちゃくちゃでいろんなもの混ぜて食ってみたらくそ不味いけど食ったことねえよこれ!笑ける!くらいの面白さがあった(松尾節にやられて意味不明)。自意識過剰すぎる人たちの孤独が笑けるけど切ない。でも神様なんかそっちのけでなんか清々しい。フクスケが一番普通なのがまた皆の凄まじさが際立ってよい。おもろいもん読みました。但しこの人なら、って人以外には薦めません。
2012/08/11
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383