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業音

業音

業音

作家
松尾スズキ
出版社
白水社
発売日
2017-08-19
ISBN
9784560094099
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「業音」のおすすめレビュー

“業”にまみれた人間たちがまき散らす悲劇と喜劇…鬼才・松尾スズキによる問題作が書籍化『業音』

『業音』(松尾スズキ/白水社)

 〈「ねえ、堂本さん。私のおしりの穴を見てください」〉――「神とは何か」と問われれば、その答えを尻に宿らせる。馬鹿馬鹿しいけどなぜか、妙に納得させられてしまう。演劇界の鬼才、松尾スズキが作・演出を手掛けた「日本総合悲劇協会」の公演、『業音』のことだ。介護、エイズ、同性愛、宗教問題、テロリズム等のテーマを混ぜ込み、笑えて切ない、くだらなくも重みのある問題作。主人公の土屋みどり役には平岩紙を迎えたわけだが、セリフであまりにも“うんこ”を連発し、あまつさえ尻まで見せんとする彼女の姿は、“ファブリーズのCMに出てくる明るいお母さん”のイメージをいい意味でぶち破り、女優としての幅を見せつけるものだった。今回紹介する『業音』(松尾スズキ/白水社)は、その“衝撃の問題作”を書籍化したものである。書籍化は嬉しい限りである。だって、平岩紙演じるブッ飛んだ主人公を筆頭に、えげつなくも意味深いセリフの応酬を、いくらでも堪能できるのだから。

 売れない演歌歌手の土屋みどりは、母親の介護をネタに新曲を出し、再起を図ろうとしていた。その矢先、…

2017/11/1

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業音 / 感想・レビュー

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n75

舞台が、かなりすごい、と耳にしていたのと、新聞の書評か何かに介護問題についてと書かれていたのを見て読んでみた。でも、まぁ、文章で読むものではないな、というのが正直な感想。介護問題についてもリアルに触れられているところはほとんどなかった。舞台で見ると違うもんなのか?

2017/11/03

小川恭平

すごく暗い話だけどずっとふざけてる。私もこういう精神でいたい

2020/10/22

とち

舞台みてても辛かったけど、戯曲読んでも辛いなぁ。でもこの世界観が好きなんだよな。

2018/02/09

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