KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)

作家
高田郁
出版社
角川春樹事務所
発売日
2013-06-18
ISBN
9784758437455
amazonで購入する

残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

zero1

失った人を想い人は生きる。失意のつる家に再生はある?衝撃後の第八弾。疫痢で幼い命が次々に失われる。そんな中、行方知れずの佐兵衛を知る人物が。大雨の後に再会。後半は登龍楼と四千両の価値をかけて勝負。結婚後の美緒やふきの成長ぶりが読者に安心をもたらす。澪は失意の野江と再会。柳吾と坂村堂、りうと孝介、芳と佐兵衛で対比させながら親子を描くのは流石。倒れた柳吾を世話する芳。冬を越す麦に勇気をもらい希望が見えた。初登場の辰政は北斎のこと。この巻のMVPは親子の幸福を語ったりう。次は「美雪晴れ」。青い空はどこにある?

2019/08/28

yoshida

みをつくし料理帖第八弾。又次の亡きあと、登場人物それぞれが立ち上がり前進する巻。源斉のはからいにより、ついに言葉を交わす澪と野江。立場はつる屋の料理人とあさひ大夫としてだが大きな前進。探していた佐兵衛と芳の再会。一柳の柳吾と坂村堂の和解。芳に訪れる幸せ。そして澪はつる屋を出る時期を決める。親子愛、肉親の愛情が詰まっていた。厚い雲の切れ目から光が差す。ふきの成長と又次の襷に泣けてくる。登場人物が悩みや苦労を持ち、それを前向きにひたむきに努力して乗り越える姿が素晴らしい。そこが読手の共感を生む。安定の面白さ。

2016/07/10

しゅわ

「みをつくし料理帖」シリーズ第八弾です。前作で澪ちゃんにつらい出来事が多すぎた上、1年以上も待ちに待って期待が大きすぎたので…読む前はちょっと緊張ちゃう&読むのがもったいなかったですが…読み始めたら止まらなくて一気読み状態でした。「希望溢れる」というあおり文句通り、澪ちゃんをはじめつる屋のみんなにとって、あらたな一歩となるような一冊でしたね。 自分のできることを黙々と、そして精一杯がんばる澪ちゃんの、決して派手ではない“強さ”が花開く準備をしているような、未来を感じるお話でした。

2013/06/20

た〜

この新刊をどれほど待ったことか。だが待ったかいのある秀作。だけど又次さんが居ないのがなんとも切ない。【以下ネタバレ】種市さんの澪をつる屋から出す決断、ふきちゃんの料理人としての成長、天満一兆庵再興を諦める決断、そしてお寮さんに不意に訪れる幸せ。周囲の懸案が解決していき、いよいよ本願への道を進みだしそう。しかしその前に澪の登龍楼に対する挑戦とも言える態度から大嵐が訪れるのか!?

2013/06/15

AKIKO-WILL

左兵衛の行方が分かり、やっとお寮さんと再会…そして、あさひ太夫と澪の再会…色んな想いが交差してまたもウルウルしちゃいます。野江の身請けできる日まであともう少しなのかな?お寮さんの幸せも良いですが、澪も幸せになって欲しい…

2016/01/09

感想・レビューをもっと見る