晴れときどき涙雨 (ハルキ文庫 た 19-30)
晴れときどき涙雨 (ハルキ文庫 た 19-30) / 感想・レビュー
いつでも母さん
『あなたが幸せなら、遠くからそっと。悲しみや苦しみに押しつぶされそうならば、その傍らに。』髙田郁さんの3冊目のエッセイ。一冊の小説を読んだような読後感。何度も涙がこぼれた。髙田さんのファンが多いのも頷ける。背筋が伸びる感じだ。芯の強さが伝わる。もちろん優しさもだ。
2023/03/15
もんらっしぇ
実は、前作(幻冬舎版)を読了しつつ、例によって読メ参加以前のこと故レビューをきちんと書いていなかったんですが、かつてサイン会で髙田さんが既刊本を角川春樹事務所に纏めるお話をされていたので新刊として登場するのを待っていましたけど…待った甲斐がありました♪ 今に至る髙田さんを語る上で外せないエピソード。法曹界を志し法科と言えばココということで有名な私学の雄・中央大学の法学部で司法試験合格を目指しながら夢やぶれた青春時代。→
2023/03/07
itica
高田さんのお人柄がにじみ出ているエッセイだった。「みをつくし料理帖」の澪や「あきない世傳 金と銀」の幸に込められた高田さんの想いも感じられた。人生に苦難はつきもの。たとえ折れたとしても再び前を向き、正しい道を歩いて行きましょう。そんなメッセージも受け取った。でも人生には遊び心も必要…高田さんのウェイトレス姿を想像して吹いたよ。
2023/06/09
Sato19601027
やさしい本に出会った。かつて創美社と幻冬舎から発行された同名の二冊に「明日に繋ぐ想い【~2023】」が加筆されて、角川春樹事務所から発行された高田先生のエッセイ集。先生ご自身、ご家族、友人、ファン、お世話になった方々などが登場し、ときに笑い、ときに泣く、ほっこりする話だ。映画「みおつくし料理帖」のエンドロールに拍手する話、「あきない世傳 金と銀」の主人公「幸」の名前の由来、2022年に亡くなった友人への想いなど加筆されている話にもうるっとした。先生のやさしい言葉を噛み締めるしっとりとした時間が流れる。
2023/09/19
Lara
著者、高田郁さんの歴史小説の作品がどうやら売れているらしい、とは思っていましたが、読んだことはありませんでした。本書は、著者のエッセイ集であり、人間味が溢れ出て、人柄が良く判るものでした。俄然、「みをつくし料理帖」「あきない世傳金と銀」など、読んでみたくなりました。
2023/12/13
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383