山口晃 親鸞 全挿画集
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山口晃 親鸞 全挿画集 / 感想・レビュー
kawa
新聞連載された五木寛之著「親鸞」の挿画全1052点を一冊の本に。電話帳(今や、死語?)の如き厚さに圧倒される。五木先生のお気に召さず主要人物顔自粛令もあったそうな。そんな制約の中でも作者の様々な作風とお茶目な解釈が楽しめる。新聞小説の挿画にも関心が向く良書。こちらを座右にして、長編の「親鸞」に挑戦する意欲も引き出される。
2021/04/24
アルラ(ただ今介護中)
何と言われようと、自分の感性をどこまでも貫く。様々な挿絵のコメントに、あの時そんな作者との攻防があったのかと納得する。ほんとに一言では表現できないほどの才能に感嘆し、どこまで突き進むのか?楽しみでしかたない。世界が評価するはず。
2019/10/06
おおた
五木寛之の文庫版には挿絵がなく、琉球新報社版も大幅に挿絵が減らされている。ならば新聞掲載のコピーを撮るしかないと決意したものの怠けて幾歳月。とうとうまとまった本が出て感無量。顔を描かないように、描いても映画化を見据えた印象になど、題材に比べて随分卑小なことに拘るのね……。画家はすばらしい線で、時代小説の前提を排するように分かりやすくも奥のある試みが、挿絵だけ見ていても話が分かり本文を読みたくなる。ただの再掲にとどまらず、画家の矜持が感じられる一冊。
2019/02/11
テイネハイランド
図書館本。図書館から借りる時、そのあまりの重さに衝撃を受けました。五木寛之氏の新聞連載小説「親鸞(第1~第3部)」の挿絵集ですが、山口晃氏の筆が暴走気味で、何度も「五木さんから叱られて何を書いていいか途方にくれた」と山口氏が愚痴っているのが面白いです。山口氏の絵は柔らかいタッチで、人物には色気が漲り建物や風景も丁寧に描けていて、プロの画家ってうまいなあと素直に感心する出来ですが、それと同時に悪ふざけ(良く言えば奇抜でユーモアにあふれる)の度合いが挿絵の常識から外れていて、暴れ馬のようなイラスト集でした。
2019/09/16
びぃごろ
五木寛之さんの新聞連載小説『親鸞』一部~三部1512回の挿画をコメント付きで見られる夢のような一冊!ファンが多いからこそ世に出たのでしょうねぇ、嬉しいです。山口さんの絵のタッチも様々で、本人がついしてしまう字面通りの画「回し者」「全身耳にしてきく親鸞」「尻が落ちつかない」「時が流れてゆく」等々楽しい(笑) 五木さんの希望から本人の葛藤も垣間見れ、生み出すことは大変なことなんだなぁと…全卵…アドニス的覚連坊。ラップ漫画はお見事!東国から三人の連続三回分←笑い止まらず( *´艸`)
2020/08/09
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