村田諒太「新鮮さと驚きがあれば、必ず成長できる。 それは、すごい勇気になりました」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、ロンドン五輪では日本人ボクサーとして実に48年ぶりの金メダルを獲得し、昨年プロデビューを果たした村田諒太さん。大の読書家であるお父さんから、「本だけは読みなさい」と教えられてきたという村田さんのお勧めの本とは?
大の読書家であるお父さんから、「本だけは読みなさい」と教えられてきたという村田さん。でも、本当に読書の大切さを知ったのは、ボクシングを始めてから。特にプロボクサーとしての道を決断してからは読書量が増え、試合前に行う約1カ月間のアメリカ強化キャンプにも、必ず、数冊の本を持参する。
「本は、僕にとって、弱い自分と上手くつき合うために欠かせない存在。また、自分を成長させるための刺激を与えてくれるものなんです。だから、特にアメリカでのキャンプ中は、練習の合間や寝る前には、いつも何かしらの本を読むようにしています」
なかでも強い刺激を受けたのは、『海馬 脳は疲れない』。それはプロデビュー戦直前の壮絶なプレッシャー…