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偉大なる王(ワン)

偉大なる王(ワン)

偉大なる王(ワン)

作家
斉藤洋
田中 豊美
三木卓
アポロノヴィッチ・ニコライ・バイコフ
出版社
講談社
発売日
1998-05-20
ISBN
9784062680080
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偉大なる王(ワン) / 感想・レビュー

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NAO

【寅年にネコ本を読もう】ニコライ・バイコフの『偉大なる王』を子ども向けにリライトしたもの。文は、『ルドルフといっぱいあってな』の作者の斉藤洋。子ども向けとはいえ、人を襲うシーンなどなかなか残虐で生々しい。これは読書会の課題本なので、原作も読んで違いなども含めて感想を書こうと思う。

2022/10/14

糜竺(びじく)

原作は、バイコフというロシアの作家が書いた動物文学です。あくまで小説ですが、ドキュメントに近い作品という感じでした。「王(わん)」という名前の、森林の王者の大きな虎が主人公なのですが、圧倒的存在感で自然界に君臨していて興味深かったです。虎の生態が具体的に描かれており、また、他の動物達の動きも描かれていてとても興味深いものでした。やはり、自然の動物達にも凄い世界があり、人間の世界では絶対見る事が出来ない世界をこの一冊を通して垣間見る事が出来たと思います。自然ってホント素晴らしいと思いました。

2014/08/09

oldman獺祭魚翁

寅年をきっかけとして、子どもの頃読んだ本を半世紀以上ぶりに再読。 純粋な翻訳ではなく原作者がバイコフ、著者は斉藤洋と大幅な手を入れた形で刊行されている。純粋に少年少女向けの全集の一部なので、これはこれで良いのではないだろうか? 中国東北部の厳しい自然とそこで生きる動物たちを描いた傑作自然小説であり、バイコフ自身早く生まれ過ぎたネイチャリストなのだろう。 余り知られてはいないが、シートン動物記の「狼王ロボ」に比する傑作だと思う。 

2022/03/03

植田 和昭

快調に読み進んで読了。あとハックルベリイフィンの冒険と紅ハコベをよめばシリーズ完結。ロシア人作家とのことですが、動物への深い造形と満州の地に対する深い愛情が描かれていました。トラは、朝鮮の役の加藤清正の稿にも出てくるし、当地愛媛では加藤義明の虎狩りが秋祭りのメイン作品になっています。それだけ虎狩は大変な事業だったという事でしょう。現在では、白頭山周辺に生息しているだけで朝鮮寅は、ほとんどいないようです。アムールトラも絶滅危惧種です。崇高な自然に対する信仰というものがよく描かれていました。

2020/09/30

May

今村氏による翻訳本を底本に児童文学として書かれた、アムールトラの一代記。翻訳本と同じものだと思って買ったのだが、これはこれで楽しむことができた。二本足で歩いてしまう擬人化の過ぎる、若しくは逆に、人間を動物として描くような内容にはなっておらず、あくまでも動物として描かれているところがよかった。生きるためには殺さなければならない、食べるということが、実際は何を意味しているのかを、ワンたちの生活を描くことで教えてくれる。動物物が好きな姪に薦めたい。

2017/06/25

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