あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (ハルキ文庫 た 19-18 時代小説文庫)
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あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (ハルキ文庫 た 19-18 時代小説文庫) / 感想・レビュー
Yunemo
経営指南の書として価値観大。第3弾において、ある程度は先の状況が読めたのですが、どういう展開で智蔵と結びつくのか楽しみにでした。世間体を考えてもこの結ばれ方、やっぱりね。とはいうものの、幸の商才の機運がますます高まっていく様、驚きと納得感で。成り立ちを知ることでその品に対する理解はより深まる、故事来歴の追求とはいかないまでも、この考え方は現代経営そのもの。人を育てることで自身も育つ、広告宣伝の具体化、物の売り方の理解と実行等々、現代経営の一端を担った行動に唖然。人形と遣い手の関係、この難しさ智蔵ならでは。
2017/09/10
しんごろ
全体的には穏やかな今作だったかな。時代というものなのか。ありえないと思いつつ、収まるところに収まったかあ。でも、ようやく五鈴屋も落ちついて順調に、幸が商いの才能を思う存分発揮して、商いができそうだなと思ったら、あれあれ雲行きがあやしい展開だぞ~。ラスト1行のせいで、めちゃめちゃ続きが気になるではないかあ。真澄屋も気になるし、惣次も気になるし、何か次作は風雲急な感じになりそう…。頑張れ、幸!富久に託された想いを発揮してくれ~!
2018/08/15
まあこちゃん
今作は嬉しい展開が多々あって、安堵しながら読み進めた。幼い頃から激動の人生を歩んでいる幸だが、ようやく心穏やかに、そして遠慮なく商いに精進出来そうだ。人形と、その人形に命を吹き込み熱い血を通わせる人形遣い…幸に思う存分商いの知恵を絞れるようにとの、智蔵の心優しい思いに目頭が熱くなる。読み終えた後に表紙を見返し、幸の傍らに飛んでいる羽黒蜻蛉の意味を思うと、またもや胸に迫るものがある。主人・ご寮さん以下、五鈴屋で働く皆の気持ちがひとつになるのが心地よい。四季の移ろいの描き方の柔らかな美しさも高田作品の魅力だ。
2017/08/12
三代目 びあだいまおう
貫流編、装画の幸(さち)も徐々に大人の雰囲気を醸し出してます!幸の知恵が縦横無尽に発揮され商いのツボを示唆してくれる!基本の大切さ、商いの根本、商う品の源泉とそれを生み出す作業員達の想いと苦労!現代の商いにも通ずる原点に気付きそこを探る幸。著者が示す商いの根本、最高潮の巻です!五鈴屋もかなりの発展を見せ、じきに完結かと思わせながら?そこは高田先生!期待と予感を残します!好事魔多し、数字に一喜一憂してはいけないなどの教示を示しつつ、女性の感性、意見、購買者としての感覚の重要性を謳う本巻、続きはいかに⁉️🙇
2019/04/15
小梅
またまた後が気になる所で終わった〜まだまだ色々あるんだろうな。早く次が読みたい!
2017/12/10
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