今日はぶどうパン
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今日はぶどうパン / 感想・レビュー
kinkin
食にまつわるエッセイ集。食といっても食べ物に限らずストローやペットボトルといった物、噛む、絞るなどの行為、夕焼けやめまいといった食と関係ないようで関係のあることまでどれも滋味あふれる。「行列」という話に万国博覧会のパピリオンの行列と鰻屋の行列がうまく描かれていたり、「路地」に出てくる幼いころの思い出と旅先の路地についてだったり、とても語り口が上手くて好きになった。載っている写真もいい。著者のエッセイ集、他のも読んでみたい。図書館本
2017/11/07
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
平松洋子さんの食べ物エッセイ。文字だけで読者の胃袋を掴んでしまう。胃袋を掴まれた私たちは、出てくる食べ物を食べたくなったり、ノスタルジックな気持ちになったり、自分の子供時代を振り返ったり、本の話がほんの短いエピソードとして語られているのを読んでその本に興味を持ったり。いつもながら、心まで掴まれてしまうのだった。
2016/06/11
美登利
食の雑誌に掲載されたエッセイ。平松さんは初めてです。私よりもお年が上のようです。食に深いこだわりが有るわけではなく、安くても美味しい物を手間をほんの少し掛けて食べること。これが四季のある日本にとっては最高の贅沢だと、年齢を重ねる度に思うことです。日本ではありとあらゆる世界の食べ物屋さんがあり、その食材さえ手に入れられ簡単に家庭でも作れます。改めて、口に入れる物で自分の体は作られているとしみじみ感じる、そんな大人の為に書かれたような味わい深いエッセイでした。ぶどうパンも大人になってから好きになりましたし。
2014/11/26
ナミのママ
食の雑誌『dancyu』連載の「台所の時間」をまとめたエッセイ集。パン好きにはなんともいえない表紙のぶどうパン、もうこれだけでお腹がなります。お餅が苦手なので、元旦の本日、これを読みながら過ごしました。食欲・性欲・睡眠欲は人間の三大欲、では食欲の中の三大王はなにか?(本文より)という質問に、しばし本を置き、真剣に考えました。出てくる「鮨、餃子、オムライス、カレー、ビール」はどれもおいしそうなものの三大ではないなぁ。「パン、野菜炒め、冷やっこ、珈琲」…まとまりない…何はともあれ食べ物の本は人を幸せにします!
2015/01/01
ぶんこ
ぶどうパン好きなので、思わず表紙で手に取った本でした。ぶどうパンはもちろん、パンの耳の幼い頃の思い出とか、子どもの頃の食に纏わる思い出から、ペットボトルにお酒を入れて持ち歩く知り合いの人の話と多種多様なエッセイ。蒸し物の「しずく」が面白い。レシピに「しずく大量」と書いて欲しいとあり、鍋蓋のしずくが旨みを増長させると書かれていて驚く。長年料理をしてきたけれど、全く気が付きませんでした。さすが平松さん。
2022/04/25
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383