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ちょっと不運なほうが生活は楽しい

ちょっと不運なほうが生活は楽しい

ちょっと不運なほうが生活は楽しい

作家
田中卓志
出版社
新潮社
発売日
2023-08-31
ISBN
9784103552819
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ちょっと不運なほうが生活は楽しい / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

芸人『アンガールズ』田中さんの初エッセイ。本人も冒頭で書いてるように、一冊まるごと笑いが止まらない痛快な作品かと言われると、そうではなく、むしろちょいちょい描写されるシリアスな展開に、胸が痛くなるコトも。やはり名場面はテレビ放映された「お母さんのお弁当」の話。改めて読んでも涙がじんわりくるし、母親の立場なら号泣しちゃうコト間違いなしかなと。ちょいちょい登場するお母さんとのやりとりにほっこりさせてもらえます。あと個人的にはビビる大木さんとの「伊豆の踊り子」の話にハマりました。田中さん、これからも頑張って。

2023/12/18

ma-bo

「ある程度優しい人に読んでほしい!ヤンキーとかヤバイ人が読んでも共感できません!」🤣🤣アンガールズ田中さんの初エッセイ。人柄が滲みでる文章。面白くあり少し切ない。お母さんの弁当のエピソードはTVでも聞いた事あるけど😭小説新潮の連載に加えて、相方の山根さんについての「相方が友達か」、自身のプロポーズ、結婚についての「結婚相手の条件」を書き下ろし収録。

2024/01/28

よつば🍀

ああ、面白かった。最近読んだエッセイの中でも特に良かった。素直で癖のない文章は読みやすく脳内で田中さんのクルクル変わる表情が浮かんで来る。2021年に亡くなられたお母様の事を書いた「最高の食事」は以前『ベスト・エッセイ2022』に収録されていて既読だが、再読しても涙腺崩壊。笑えるものや切ないもの、オシャレではないけれど、田中さんのひとつひとつのエピソードが人間味を持って伝わって来た。時にシュールで、さくらももこさんを思い出す瞬間もあった。まえがきもあとがきも体温を感じられて凄くいい。初エッセイにして秀逸。

2023/11/17

ロクシェ

評価【○】お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志さんによる、不運からくるクスッと笑えるような話がテーマのエッセイ。全体を通して真面目で優しい人だなと感じた。やはり「母の手作りお弁当」のエピソードが好き。近年相方の山根さんをテレビで見かけることが少なくなったと感じる人は多いと思うが、結婚を機に家庭を優先したらしく、お笑いの仕事はセーブしながら続けているらしい。「よく知っていると思い込んでいた有名人の実はまったく知らなかった一面を垣間見れるツール」として、エッセイは優れた読み物だと感じさせてくれる読書だった。

2023/12/10

のっち

☆☆☆★ アンガールズ田中さんの初のエッセイ集。独自の感性の光る芸人さんのエッセイは当たりが多いが、こちらも例外でない。ただただ真面目に生きてるだけなのに、何故かやたらと不運な目に会うことほど面白いことはない!個人的には、お母さんの思い出の弁当を綴った「最高の食事」、怖い空手の師範の意外な一面を顧みた「空手と嘘」、相方山根さんとの在りし日を振り返る「相方か友達か」、奥さんへのプロポーズ大作戦を描いた「結婚相手の条件」などが印象的だった。と思えば「あとがき」も良く、それが実現すればどんなに良いことだろうか。

2023/09/14

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