「本」に恋して
「本」に恋して / 感想・レビュー
sibarin♪
本が出来上がるまでの過程を著者が体験し、その作業の流れを一冊にまとめたマニアックな?(笑)本。 紙の選び方・印刷の仕方・インキの種類等 へーって思う事がこと細かくスケッチ風の絵も添えて載せてある。経験を積んだ職人さんの技にも感心した。一冊の本を自分の手で解体して再生する事でどのように出来上がって行くのかよくわかるし愛着も湧くと思うので自分の好きな本をルリユールしてみたい。製本工場見学会ってないのかな(笑)
2017/01/30
阿部義彦
私にとってのミスターちくま書房、松田哲夫さんが過去に季刊誌『本とコンピュータ』に連載していた、本に関するドキュメント見学記です。古本屋で購入。主に造本、製紙、印刷の3つの工程に密着取材、工場内を専門家に質問しながら練り歩きます。特に本の造りに関しては、函入れや糊付けには細やかな手作業のコツが生きてます。製紙にかんしては、私が中学の頃、文春文庫だけやけに向こうが透けて見えそうでしかも茶色い安っぽい紙を一時使っていて嫌だった事が思い出されます。印刷は特色を使うにはコストが掛かるなど、知らない事ばかり。
2023/08/20
安国寺@灯れ松明の火
出版にまつわるエッセイかと思いきや、製本、製紙、インキ、印刷など、本に関わるありとあらゆる会社の見学レポートでした。まさに「本の世界をめぐるオデッセイ」(p.21)。本を入れる函を作る会社だけで1章使っているのも驚きです。内容は細かすぎて私にはさっぱりでしたが、本好きの方にはたまらないかもしれません。何より、日本人が持つ本へのこだわりや愛着の深さがひしひしと伝わってきます。同時に、本書で紹介されている技術の裏側にどれほどの試行錯誤があったのだろうかと想像すると、感慨深いものがあります。
2012/05/23
杏子
本というものが、一体どういうふうに私たちのもとに供給されるのか? 製本から始まって、製紙、インキ、印刷とそれぞれの工程を著者とイラストレーターの方が巡って、話を聞いていく。専門用語バリバリで、訳がわからない部分はあるけど、文章だけでなく、イラストが添えられているのがよかった。工場見学のような感じで、へぇーー!っと驚かされること多数。読み終わって、改めて本を大事にするのはもちろん、紙自体も大切に使わなきゃと思った。職人さんたちが、こんなに苦労されて作っている紙だもの。
2013/04/14
らむだ
「本が出来るまで」を実際に著者が制作現場に赴いて取材し体験する一冊。 本への愛情にあふれるとても素敵な内容。 イラストも素晴らしい。
2016/09/10
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383