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起きられない朝のための短歌入門

起きられない朝のための短歌入門

起きられない朝のための短歌入門

作家
我妻俊樹
平岡直子
出版社
書肆侃侃房
発売日
2023-11-10
ISBN
9784863855830
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起きられない朝のための短歌入門 / 感想・レビュー

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かふ

「つくる」「よむ」「ふたたび、つくる」の三部構成。現代短歌のストレンジャー(よそ者=異邦人)に対しての対談形式の短歌論であり、次第に言っていることが難しいと感じるのは、短歌世界のコトバの独特さがあり、その基本となるのがコトバは世代のOSようなものだと言っている。つまり、筆記で書いていた世代とパソコン世代ではコトバの感覚が違うのである。さらにパソコンからケータイへとコトバは軽快になっていくのだ。そのコトバは内輪のコトバとしての共感を求めていく。

2024/02/02

ERIN

まだ出たばかりの新刊。面白かった!冒頭、平岡さんが歌人同士の「短歌についての会話」が一番の教科書だった、と書かれていてなるほどその通りだなあと。歌のつくり方にしても、物事の観方にしても、画一的に提示するのではなくこんなのもあるよね、自分はこうだけどこういう人もいるねと広がっていって楽しい。「詩歌は二十四時間営業」「言葉派」「人生派」など歌人らしい?比喩・概念があちこちに出てきて、頭の中が賑やかになった。対談が盛り上がって噛み砕けなかったところもあるので、折を見て読み返したい。

2023/11/28

Tenouji

若い人達の言葉への感性が変わってきているが、そちらの世界の方が面白そうかも。

2024/02/04

qoop

我妻俊樹・平岡直子両氏が対談形式で短歌の要諦を伝える。テーマごとに深い内容が展開していくので、大袈裟でなく一文々々噛み締めるように読まざるを得ず、読了までに時間がかかった。入門書というよりも登り口から高所を仰ぎ見させるような一冊。

2023/11/24

OjohmbonX

現代の歌人が、どういった内在的なロジックや価値観で短歌をつくったり鑑賞しているのか、その一端に触れられて非常に面白かった。言葉とそれによって喚起される感覚や記憶を、際の際まで突き詰めていくような営み。実作を解説されることで、日常的な言葉の運用や価値観のみからは見えない、その歌の持つ凄さを知られる一方で、このベースをとっかかりだけでも共有しないと理解が難しいというハードルがあり、本書はその橋渡し役を果たそうという試みなのだろうと思った。

2024/02/12

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