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真空地帯 (岩波文庫)

真空地帯 (岩波文庫)

真空地帯 (岩波文庫)

作家
野間宏
出版社
岩波書店
発売日
2017-12-16
ISBN
9784003600313
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真空地帯 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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やいっち

長らく、敬して近寄らずできた本。戦後早々に出た反戦の問題作。読まなきゃと思いつつ、何か例えば堀田善衛の『広場の孤独』や大岡昇平の『俘虜記』や『野火』といった本ほどの鋭さを感じない……あくまで先入見である。  とはいっても、いつまでも避けてはいられない作品である。ということで、重い腰を上げた。  読み始めて、やはり、重苦しい…最後まで読み通せるかと思ったが、読んでいくほどに本書が意識の流れの手法を汲みつつも、解説の紅野謙介の話にあるように、ちゃんとしたストーリーがあり、ある種のサスペンス性もある。

2018/11/20

うえうえ

真空地帯というタイトルに興味を持って読み始めた。文章は読みやすいけれど、続きに興味が持てなくて80ページ(全体の6分の1)で挫折。兵士の話なんだけど戦争の緊迫感が感じられないのはなせだろう。余り変化がないのだが後で何かが起こるのだろうか。

2020/03/24

あかつや

かつての戦争についての体験を一括りにして語られたりもするけれど、そこには各人違った体験があるわけで、これもそういう個人的な体験を元に書かれたものだろう。大西巨人がご立腹なのもわかるけど。当時ベストセラーとしてこれが迎えられたのは、世間にまだ軍隊生活の経験者がごまんといて、その人たちの中にに共感する気持ちがあったからで、じゃあ平成も終わろうかっていういま読んでどうかっていうと、見慣れない世界の面白さはあっても、それを越えるほどのものじゃない。悪くはないんだけど『神聖喜劇』に比べると数段落ちるなあという印象。

2019/04/29

Happy Like a Honeybee

内務班制度と初めて知る次第。 閉鎖的な軍隊であるが、現代における組織論にも似た構造を覚える。 戦場だけではなく人間同士が歪み合うことで、火種となり狭い環境の中では死活問題。 日本陸軍の階級制度は出身階級を反映しており、空気が完全に抜かれている。 自由の意味を実感できる一冊だ。

2020/01/02

Michael Scharnigg

舞台は敗色が濃厚になりつつある昭和19年冬、大阪のある連隊に木谷一等兵が陸軍刑務所から仮釈放され原隊に帰ってくることから物語が始まる。木谷の同年兵はすでに戦地へ行き、4年兵の木谷を知る者は内務班には誰もいない。なぜ、木谷一等兵は軍法会議にかけられ陸軍刑務所へ送られたのか?戦争に懐疑的で学歴はあるのに幹部候補生を志願せず万年一等兵の曽田の目を通して、少しずつ謎が解明されてゆく。不条理で暴力的な軍隊の内務班というシステムが暴かれる。セリフはほとんど大阪弁で、リアル。

2017/12/24

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