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石川啄木

職業・肩書き
作家
ふりがな
いしかわ・たくぼく

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

詩人

「石川啄木」のおすすめ記事・レビュー

石川啄木を無限の借金地獄へと追い立てたもの/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史④

石川啄木を無限の借金地獄へと追い立てたもの/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史④

日本文学史に残る数々の名作の裏には、炎上があった…! 不倫やフェチ、借金、毒親、DVなど…文豪たちは苦しみながらアノ名作を残した。炎上キーワードをひもとき、彼らの人生の一時期を紹介する『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口謠司/集英社インターナショナル)から、5つの炎上案件を掲載!※本記事は 山口謠司 著の書籍『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』から一部抜粋・編集した連載です

『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口 謠司/集英社インターナショナル)

石川啄木の成心 借金王啄木が求めたもの

イラスト:三浦由美子

 詩はいわゆる詩であってはいけない。人間の感情生活(もっと適当な言葉もあろうと思うが)の変化の厳密なる報告、正直なる日記でなければならぬ。したがって断片的でなければならぬ。─まとまりがあってはならぬ。そうして詩人は、けっして牧師が説教の材料を集め、淫売婦がある種の男を探すがごとくに、何らかの成心をもっていてはいけない。 (石川啄木『食うべき詩』)   「成心」とは、もともとは「ある立場に囚われた見方」つまり先入観のこ…

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親友に妻を”寝取らせた”谷崎潤一郎、“女遊び”に狂った石川啄木…『文豪ストレイドッグス』もビックリな文豪の“ゲス”エピソード

親友に妻を”寝取らせた”谷崎潤一郎、“女遊び”に狂った石川啄木…『文豪ストレイドッグス』もビックリな文豪の“ゲス”エピソード

『「文豪」がよくわかる本』(福田和也:監修/宝島社)

今年4月からアニメ化された人気漫画『文豪ストレイドッグス』(春河35:画、朝霧カフカ:原作/KADOKAWA)。太宰治が探偵だったり、芥川龍之介がマフィアだったり、そのぶっ飛んだ設定が大ウケしているが、あくまでフィクション(当たり前か…)。それでは実際の文豪たちの素顔とはどのようなものか。『「文豪」がよくわかる本』(福田和也:監修/宝島社)を読むと、「おっと…さらにぶっ飛んでいるではないか…」と唖然とする。 石川啄木 「はたらけど はたらけど 猶わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」

清貧なイメージの啄木だが、その実、金銭トラブルの多い曲者であったという。金欠に悩むと、終生の友人・金田一京助は自らの家財を質に入れてまで啄木を援助したが、その借金の主な原因が“女遊び”。芸者に現を抜かすも、その芸者を他の男にお金で売ったとか…。

「たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」

涙なしには読めない名歌であるが、啄木の妹の回想によると、「夜中に寝ている母を起こして、饅頭を作…

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隠れエロ、非モテ……あの文豪の意外な素顔

隠れエロ、非モテ……あの文豪の意外な素顔

 芸人随一の読書家で、太宰治を敬愛するなど大の文学好きとして知られるピース又吉。彼がブレイクしたことで、文豪についても注目されるようになった。しかし、文豪の名前を聞いても「教科書で読んだだけ」「タイトルは知ってるんだけど……」といった人も多いのでは? 又吉のように文豪について語れたらかっこいいのに、文豪の作品はお堅い感じがしてなかなか手を付けられない――そんな人にオススメしたいのが、10月21日に発売されたコミックエッセイ『よちよち文藝部』(久世番子/文藝春秋)だ。

 文豪や、彼らの作品がとても身近に感じられるようになる、この本。たとえば、石川啄木の場合は、「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざり」という有名な詩をピックアップ。家族を養うために必死に働く様子を書いたこの詩から、親孝行で真面目な苦労人のようなイメージを持っている人もいるだろう。しかし、それは大きな間違い! プライドが高く、女遊びも好きだった彼は、仕事も休むことが多く、金遣いも荒かったそう。代表作のひとつである「不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心」も、ひとつ前の「教室…

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「自分大好き」人間とどう付き合うか?

「自分大好き」人間とどう付き合うか?

 「職場で起こったいさかいを、同僚が感情的になってブログやTwitterで発信してしまい、人間関係がギクシャク状態に陥ってしまった」「部下が軽く注意しただけで極端に落ち込んでしまった」……このような“キレたら即つぶやき”“強気なようで繊細”という人、あなたのまわりにはいないだろうか。両者は異なるタイプにも見えるが、じつは同じ“自分のことしか見ていない「自分大好き」な人”なのだという。このような人がいま、増加しているというのだ。

 そう指摘するのは、『病的に自分が好きな人』(榎本博明/幻冬舎)という本。たとえば職場なら、単純作業を「悪いけど、急ぎでやらないといけないことがあるから、これをやっておいてくれないかな」と押し付ける人や、根拠もないのに「思いつきのように夢を語る」人。思い通りにならないと投げ出し、人のせいにするのに、「落ち込んだ」「傷ついた」といってうつ病の診断を求める人。そういう人は、自己愛が過剰なのだそう。“自己愛が強い”と言われると、鏡でうっとり自分の顔を眺めるような“ナルシストさん”を思い浮かべがちだが、自分が好きすぎて“自分中心の…

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復興支援! 東北めぐりなら「文学の旅」がオススメ

復興支援! 東北めぐりなら「文学の旅」がオススメ

 JR東日本が東日本大震災の復興支援の一環として、一日乗り放題1万円切符を期間限定で販売していることをご存じだろうか(2回目の利用期間は7月9~18日)。 この切符を利用して本誌企画「走れ!トロイカ学習帳」でライターの北尾トロ氏をはじめとするトロイカ学習帳一団が「文学の旅」と称して東北をめぐった。     青森の太宰治、寺山修司、岩手の宮沢賢治、石川啄木、秋田の小林多喜二、石川達三、宮城の志賀直哉、山形の井上ひさし、藤沢周平、福島の横光利一など、東北は文学史にその名を残す作家を生み出した土地だ。     北尾氏らが訪れた岩手県・遠野市は民俗学の故郷として知られる。カッパ淵やオシラサマを展示する御蚕神堂(おしらどう)、曲り家、柳田國男に遠野の伝承を語った佐々木喜善の記念館など見所が多い。演劇に造詣が深い人ならば、青森県・三沢市の寺山修司記念館を推したい。     記事中では〈文豪を巡る旅で役立つ本〉として、文学を旅するガイドブックの決定版『太宰治と旅する津軽』(小松健一/新潮社)のほか、 『文豪が愛し、名作が生まれた温泉宿』(福田国士/祥伝社新…

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