四人組がいた。
四人組がいた。 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
それほど読んだわけではないが、私の抱く高村薫像は硬派の社会派小説といったイメージだ。ところが、本書は大いに趣を異にする。井上ひさしの寓話小説に近い面持ちか。もっとも、井上の小説は反体制の理想を掲げているが、高村のこの小説はもっとシニカルだ。「四人組」といえば、即座に文革の江青等を想起するのだが、高村も当然そのことは強く意識していたはずだ。ここでの四人組の構成もキクエと3人の男たちだ。なお、男たちには元村長などといった属性しか与えられないが、唯一の女性であるキクエには名前がある。真のリーダーは彼女なのか。
2017/12/29
KAZOO
高村さんの今までのとはぜんぜん異なる感じの小説です。連作ですがひとつの長い物語ともなっています。四人の過疎地の年寄りが主人公となって様々なことがおきるのですが、結構現在問題となっていることなどもちりばめていて楽しく読ませてもらいました。今までの作風を期待している人には不満が出るかもしれませんが。
2015/12/24
ナイスネイチャ
図書館本。うーん全然あわなかった(-_-;)。笑うとこははまらなかったなぁ。久しぶりに読んでいて苦痛だった。すいません。
2015/02/16
ダイ@2019.11.2~一時休止
連作短編集。ユーモア小説に挑むとあったが、ユーモア小説?。ダチョウ・豚・タヌキの話がよかった。
2014/09/01
ちはや@灯れ松明の火
渋柿は吊るして干せば甘くなるけど、煮ても焼いても喰えないジジババは年季増すごとに人智を超越した味を醸し出す。限界集落キャベツ村、三ジジ一ババ四人組、郵便局兼集会所に雁首揃えて与太話。発光する遁走豚、若返りのヤマメの泉、勃発せよ第二次キャベツケール戦争。人語を解する四つ足どもは良き隣人、村祭りの目玉はダチョウレース、水子地蔵が安産すれば地域活性万々歳。悪ガキにプロレス技かまし、アイドルフェスでヲタ芸披露し伝説となり、どんと来い閻魔の地獄阿弥陀の極楽。お茶は最後の一滴が一番美味い、人生もまた、むべなるかな。
2015/05/11
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- 光村図書出版
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- 2022-08-05
- ISBN
- 9784813804147