湯道 (幻冬舎文庫)
湯道 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー
しんごろ
風呂好き、風呂が好きでない人も、銭湯や温泉、家の風呂でも、ゆっくり入りたくなる物語。疲れた時はもちろん、リフレッシュに、心にダメージを負った時、ストレスが溜まった時、ゆっくり風呂に入ろう。体も心も洗われ、新しい自分に変われるよ。銭湯や温泉には、義理と人情も溢れて、見ず知らずの人との触れあえるオプション付き。オプション付けるのは、もちろん自由。家の風呂では、たまには家族で入るのもいいかもね。この物語の湯道の所作でなくてもいいのさ。自分の湯道を見つけて風呂に入るのが一番。俺はザブンと入るのが俺の湯道だ。
2023/04/21
machi☺︎︎゛
昔ながらの町の銭湯「まるきん温泉」を父の後を継ぎ経営する悟朗。そこで働くいずみ。悟郎の兄、史郎。まるきん温泉に通う人々。それぞれの人の思いや悩みをきれいに流してくれるまるきん温泉のお湯。最近は減ってきた町の銭湯の良さを再確認しちょっと熱めのお湯に浸かりたくなる一冊。映画の原作らしくこれは是非映像で見たくなった。
2023/10/26
mincharos
夫お勧め本。薫堂さんは心の師匠らしい。建築家として東京で仕事をしている史郎だが、最近仕事がうまくいかず、父親の葬儀でも帰らなかった実家に帰った。実家はまるきん温泉という銭湯で、父の死後は弟の悟朗と若い女性従業員いづみの2人で営んでいた。儲けも大して出ない銭湯を潰してマンション化する計画の史郎だが・・・入る前は喧嘩ばかり⇒出てくると仲良しの老夫婦、一番風呂で美声を響かせる母息子(泣けた)、湯道にハマった横山、風呂仙人。映画も見てみたい!「入って嫌な気持ちになったり、後悔することはないから、お風呂は」
2023/06/28
夜明けのランナー
1日の癒し。おいしいビールを飲むための儀式。YouTubeを観ながらゆっくりと浸る。無になることができる場所。湯の楽しみ方はいろいろ。 泣いていても、湯から上がったら笑顔になる場所。
2023/07/25
藤井宏
若くしてアワード受賞し順風満帆であったはずの建築家史朗。独立開業したものの挫折続きであった。実家で営まれていた古い銭湯をとりこわし、不動産でもうけようと考え、実家に立ち寄ることから始まる物語。入浴の作法を極める「湯道」の世界に「なにそれ、ありえない」と思ったが、心温まるお話でした。号泣することはないですけど(笑)。裏表紙によると、作者は「くまもん」の生みの親だそう。
2023/02/22
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- ISBN
- 9784766002300