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生きてゆく力

生きてゆく力

生きてゆく力

作家
宮尾登美子
出版社
海竜社
発売日
2009-06-01
ISBN
9784759310757
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生きてゆく力 / 感想・レビュー

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和草(にこぐさ)

壮絶さを感じさせない穏やかで、読みやすい文章。もっと宮尾先生の本を読みたくなりました。

2015/01/20

さいちゃん

昭和初期から終戦直後までの時代を生き抜いてきた著者の自伝。強い意志と深い心がけとで生きてきたその生きざまから大変な時代だったことが伝わってきて、今の平和がありがたい。

2018/06/11

柴モモ

幼少期から満州へ渡ってそこで終戦を迎え収容所でなんとか生きながらえ帰国。その後も慣れない重労働で体を壊しながらも、なんとか命を繋いでゆく著者。そのような経験を経て、書かねばならないと使命感のように生み出される小説。書くという事に真摯に向き合う姿勢には本当に頭が下がる思いです。かなり前になりますが『きのね』を読み感動した記憶があります。他の小説はほとんど読んでいなかったので、きのねの再読も含め、少しずつ読んでみたいと思います。

2013/08/20

ほっそ

毎日新聞にのった随筆に、過去の随筆から抜粋したものを合わせて本にしたものでした。読んだことあるものも多かったのですが、大好きな作家さんなので、心豊かに読み進めることができました。今「格差」とか「貧困」とか、いろいろ言われていますけど、宮尾先生が子供のころ、それは今以上、悲惨なものでした。「飢え」のため、子供を売ることもありました。その子供たちが初めて現れる様子が、本の中に何度か登場します。そういう悲惨な時代が終わって、まだそれほどの年数がたっていないこと、自覚すべきと強く思いました。

2009/10/09

佐和子

戦前戦後の日本は貧困なんてもんじゃなく壮絶な赤貧そのものだったということがよくわかる本。 そんな時代を命からがら生き抜いた宮尾登美子。 満州で収容所生活を送り、引き揚げ、結核に侵され、農家の嫁として重労働に明け暮れ、 そんな中でこの体験を書いておかねばと、小説を書き出す、そのエネルギー! まさにその生きてゆく力に圧倒されながら一気読みしました。

2013/01/13

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