短編少年 (集英社文庫)
短編少年 (集英社文庫) / 感想・レビュー
machi☺︎︎゛
「少年」をテーマに綴られた9作品。既読の作家さんも初めての作家さんもいたけど全部面白かった。特に伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」と石田衣良さんの「跳ぶ少年」が全くタイプの違う話ではあるけど印象に残った。アラフォーの私からすれば全部の少年が愛おしく瑞々しく感じた。少女編もあるらしいのでそちらも読んでみたい。
2021/10/17
扉のこちら側
2018年199冊め。2012年刊の『あの日、君と Boys』を再編集したものであると知らずに購入してしまったためほぼ既読であった。特筆すべきは壇蜜さんの解説である。エッセイがおもしろい方であるが、やはり文章書くのお上手である。
2018/06/20
ゴンゾウ@新潮部
いまさらですが少年といっても幅がありますね。子供から大人まで様々です。自分の過去と重ねながら読み込んでしまいました。作家の方々の個性や作風が色濃く出ていました。【ナツイチ 2017】
2018/05/17
びす男
それぞれの作家が腕によりをかけて少年を描いた、贅沢な短編集だ。「短編少女」も購入して、一編ずつ交互に味わった■最初の、伊坂幸太郎さんによる「逆ソクラテス」が特にお気に入り。頭ごなしに決めつける教師に反抗する子どもたちのストーリーで、目新しい筋ではないかもしれないが、構成や描写が上手くて爽やかな気持ちになった■読み比べるうちに、男は感情や思考の流れがやや直線的なのかなと思った。よく言う「バカ」という言葉が当てはまるかも。「周りがどう思うだろう」という類いの葛藤は、「短編少女」たちに比べて少なかった気がする。
2017/10/22
chimako
1話目が『逆ソクラテス』で「ラッキー」とワクワクしながら読む。伊坂幸太郎だった。泣かされた。迎合するのは簡単だけど「そうは思わない」って言うのはなかなか難しい。でも、そう言える大人でありたいと思っている。奥田英朗さんの「夏のアルバム」はずっと故郷の言葉で語られていて思わず笑ってしまった。人の死は大人にとっても大事だけれど子どもにとっては未知の出来事。身内ならば尚更痛く悲しい。それが何でもない日常のなかで描かれる。そういえば子どもの時は弟を「◯◯君」と呼んでいた。そんなことも思い出した。お得なアンソロジー。
2020/05/02
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- 出版社
- 鳥影社
- 発売日
- 2023-05-25
- ISBN
- 9784867820285