妄想老人日記 (中公文庫 の 3-14)
妄想老人日記 (中公文庫 の 3-14) / 感想・レビュー
ω
よっぽど野坂ファンじゃないと読了できないと思われますω! 先生のガチ日記(ご本人は妄想と言っておられますが) 小説だけで食っていけず、月末は金策で悩む。 蛍の光がアニメ映画化されたのは超ラッキー!増版で食い繋げた! 高血圧を気にして毎日血圧を測る。尻の痒いのに悩まされる。妻にはいつも怒られる。 トコトン寂しがり屋で、平成の時代について行けず、過去の栄光にしがみつく。情けなくも愛おしい68歳の一年半の日記(´;ω;`)。。何を読まされたのや笑
2019/09/04
勝浩1958
読んでいて初めはわからなかったのだが、しばらくしてから手偏に上下の意味が分かった。60歳代後半でもわずかながらそちらの方もなんとか健在だったのですね。私は60歳代前半なのですが、急激に衰えを感じるようになりました。 野坂氏のような妄想もなかなか沸いてきません。こうして人は老いていくものなのでしょうか。
2019/11/15
桜もち 太郎
荒くれ者の著者だと思っていたら案外違っていた。「どうしてこんなに妻が怖いのか」「妻激怒」「精神的虐待だ」などなど、奥様には頭が上がらないらしい。しかしそれにしても68歳当時の著者の性欲旺盛なこと。あちらこちらであらぬことをやりっからしている。ある意味尊敬できます。公開日記ですので話半分ってこともあるのかな。
2016/12/21
三木
下卑た性欲とからだの節々にあらわれる軋み、老人の日々。このテンポ、小気味良さ…こんな翁ほかにどこ探しても絶対いない。面白すぎるだろう。
2011/01/19
unpyou
作家・野坂昭如が荷風の「断腸亭日乗」的文体で淡々と記した日記/私小説。齢70に達する老作家のブログとかmixi日記読んでる感じ…という方が通りは良さそう。しかし、永年の宿業である酒との苦闘、ファンの女性との逢引や風俗通い、自慰の記録まで赤裸々に記した内容はネット的領域を超越。老い、死への想念や愛すべき犬猫たちへの眼差しが交錯する。好みも分れるだろうが私は至極おもしろく読んだ。
2012/11/10
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- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2019-11-01
- ISBN
- 9784865282511