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終末の思想 (NHK出版新書)

終末の思想 (NHK出版新書)

終末の思想 (NHK出版新書)

作家
野坂昭如
出版社
NHK出版
発売日
2013-03-07
ISBN
9784140883983
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終末の思想 (NHK出版新書) / 感想・レビュー

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mitei

著者のこの国に対する絶望感がすごく伝わった。

2013/10/03

ichiro-k

著者のイメージのまんまの内容。敗戦直後の食糧難がトラウマになっっているようだ。幼いころ好き嫌いが激しかった私に向かって亡くなった祖母が「戦争になったらこの子は大変だ」と言ったことを思い出す。

2013/03/28

壱萬弐仟縁

本屋立ち読み→図書館新刊コーナーより拝借。本屋には悪いが、貧困ODにとっては理想的(笑)。全体的に、ストレートに読者に入ってくることばが多い。だから最後まで澱みなく読み切ることができる。下山、終末とネガティヴだが。「中年は飢えを前に、酒でも飲んで死ぬのを待つしかない」(10頁)。そうだろ。そうだろ。少子化は希望の持てない本能の現れ(13頁)。立ち止まり、立ち返ることを忘れている(25頁)ために、憲法改正の勢力が支持されかねない。忌々しき事態だ。食糧や言語を粗末にする食えない将来日本。杞憂でない日本の醜悪。

2013/04/16

ophiuchi

かなり過激な内容で、遺書のつもりで書かれているように思う。NHKもまだこの頃(2013年)はまともだったようだ。

2018/08/02

更紗蝦

この本が出版されたのは2013年ですが、地震国に原発を作ることの危険性を指摘している第5章の初出が2001年ということに驚きました。東京が震災に襲われる危険性を指摘している第6章の初出は1992年です。食をはじめとする日本の様々な文化の喪失、拝金主義、無責任社会などへのストレートな批判の言葉の数々は、思い起こせば私が子供の頃は戦前生まれの方々がよく口にしていました。正直言ってその頃は煩くしか感じていませんでしたが、今になってようやく「戦争を体験した世代」の言葉の重さや切実さを理解できるようになりました。

2014/12/02

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