KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

花日記

花日記

花日記

作家
白洲正子
藤森武
出版社
世界文化社
発売日
1998-03-01
ISBN
9784418985043
amazonで購入する

花日記 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

「自然の花は素材にすぎず、いけて初めて花になる」。以前に読んだとき、筆者のこの言葉に共感できず何となく苦手な存在でした。久しぶりに再読すると、以前は読み落としてしまっていた部分があることに気づき認識を新たにしました。大判の花あしらいの写真集に短い文章が添えられている本ですが、その言葉がどれも凛として背筋が伸びる感じがします。明治に生まれて若くして海外に学び、19歳で白洲次郎に嫁ぎ、夫を看取った後は日本の古文化のカリスマ的存在だったという筆者。何だか怖そうですが、花あしらいは自由で、伸びやかで癒されます。

2014/03/16

Matsuko

表紙を開いて最初に飛び込んでくる言葉「自然の花は(中略)いけてはじめて「花に成る」」華道の知識も教養もない身には随分傲慢な言葉に聞こえた。花は野に咲く姿そのままで十分に美しいのに。あまりに人の目線から発せられた言葉ではないか?そんな私の浅はかな憤りはすぐに霧散する。確かに、白洲家の四季を彩ったこの草花は手折られていけられて尚生きている。そう感じるほどに奔放で力強く凛々しい。花をいけることは花と器との対話なのだという。著者の事は白洲次郎のドラマの知識しかないけれど、とっても正子さんらしいなと思うものである。

2017/10/11

Noelle

白洲正子の花いけ。器があって、それを置く鶴川の民家の暮らしがあって、庭で切った花を、知人から届いた花を、なんの流儀も関係なく心のままにいける。そこには古来からの人々が暮らしの中で花を慈しみ日々を暮らしていた姿がある様にみえる。とても羨ましい限りの暮らしぶり、、、だが、実際は白洲正子のメガネに適った、骨董やら作家の器があるからでこそ活かされている。武相荘はとても白洲正子のこころに適った住まいだと思う。そんな暮らしぶりはとても真似できないが、その心だけこの写真集を眺めて受け取った心持ちである。

2017/06/06

冬薔薇

「いけ花は総合芸術」「自然の花が美しいのは当たり前のことだが、人間が関わることによってそれは一つの”思想”となる」

2016/01/29

NагΑ Насy

花は綺麗、そんなこと知っていたけれど忘れていた、そんな自分に気付かされた一冊。生活の中に美を取り入れるのは大切だなと気付かされた一冊。

2009/01/18

感想・レビューをもっと見る