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瀕死の双六問屋〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 8-1)

瀕死の双六問屋〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 8-1)

瀕死の双六問屋〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 8-1)

作家
忌野清志郎
出版社
小学館
発売日
2007-09-06
ISBN
9784094082050
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瀕死の双六問屋〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 8-1) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

「双六問屋に行ったことがあるかい?」で始まる清史郎のエッセイ集。清史郎の歌をそのまま文章にしたような味わいがあり、読んでいるとロックを感じた。ずっと歌詞を書いていた人だけあって、切れのいいフレーズがぽんぽん繰り出されて、読んでいると痛快な気持ちになる。偉大なロックミュージシャンは言葉の使い方が巧い。言葉をどのように使えば、人の心に沁み込んでいくか熟知していると思う。何度もブルースのことが出てきて、ブルース好きのことがわかる。どうしようもない心の鬱積をブルースとして表現できた稀有のシンガーだった。

2016/01/22

つねじろう

あつみんさんのレビューから。そうだあんたの言う通りだぜ。今の日本はもっとせちがらく住みにくいロックじゃない国になりかけてる。大晦日のコンサートでちょっとふざけたからって直ぐ謝らせるし、あんたの君が代ソングの時よりもっとタチが悪くなってるかもしれない。愛を持って自分の好き勝手に生きるために叫ぶ奴が少なくなって来てるんだ。えっそれはお前にブルースが足らないからだって?ユーモアを無くしたからだって?じゃあ早く帰って来て俺のそばで歌ってくれ、しばらくは近くにいると約束したじゃないか。と言いたくなる泣ける本でした。

2015/01/24

nico🐬波待ち中

ロック・スター清志郎から贈られるラブ・レターのようなメッセージ集。飄々としているのにアツい!ハニー、ベイビーなんて恥ずかしい言葉も清志郎の言葉なら平気。メモしたくなる言葉も沢山!「安心しろ。君はまだ大丈夫だ」「本当に必要なものだけが荷物だ」「右にどんどん行ってみろ。やがて左側に来ているのさ」「たかだか40~50年生きて来たくらいでわかったようなツラをすんなよ」等々、胸にズシッとくる。「失礼する。また会おう!しばらくは君の近くにいるはずだ」カッコよく締めくくる清志郎。昨日5月2日は彼の8回目の命日だった。

2017/05/03

佐々陽太朗(K.Tsubota)

そうだねぇ。すごいロックをやっている人間が瀕死の状態なのです。つまらないモノは、それこそバカみたいに売れちゃうのにねぇ。つんくとか、コムロとか、どうでもいいヤツ。あーばかばかしいね。無視すりゃいいんだけど、あらゆるところに出てくるんだよ(コムロ系は出なくなったけど)。でも、わかっているヤツもたくさんいるよね。ブルースを大切にしているヤツはたくさんいるよね。サイコーにカッコイイヤツはたくさんいるよね。あぁ、清志郎のスイート・ソウル・ミュージックが聴きたい。レコードじゃなく、直に聴きたい。オーティスも・・・

2012/05/27

T2y@

清志郎が怒り続けていたこと。音楽業界と、この日本。 書かれた2000年頃と全然かわってない。むしろ進んでしまってる。原子力、憲法第9条、表現の自由…。 “ロックを忘れてないかい。 過去にすがりついてないかい。” “ユーモアが大切なんだ。 ユーモアの分からない人間が戦争を始めるんだってね。” 文庫版のあとがきは、喉頭ガン発病後に書かれたものだが、これもまた胸アツでなのある。 『失礼する。また会おう! しばらくは君の近くにいるはずだ。』

2015/01/25

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