KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

名もなき本棚 (集英社文庫)

名もなき本棚 (集英社文庫)

名もなき本棚 (集英社文庫)

作家
三崎亜記
出版社
集英社
発売日
2022-07-20
ISBN
9784087444131
amazonで購入する Kindle版を購入する

名もなき本棚 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シナモン

不思議で怖くて奇妙な短篇集。訳が分からないまま、物語の世界にすーっと引き込まれ、えっ!という展開に頭がついていけない…そんなお話の連続でした。これが三崎ワールドっていうのかな。クセになりそう。「公園」「緊急自爆装置」にゾワゾワ。面白い一冊でした。

2022/08/09

KAZOO

この作者さんは初めてです。本の題名と本についてかなり書かれているのではないかと思い手に取ってみました。読んでびっくりという感じでショートショートで作品が19収められています。結構楽しみましたが、シュールな感じで不条理な世界があふれていました。星さんの世界とは異なりますね。私はカフカの短編の舞台を現在の日本に置き換えたらこのような物語になるのではないかと感じました。

2022/09/01

ケンイチミズバ

疑問が口に出せない状況を作るテクニックは、彼がよく描く公務員の世界がヒントなのかも知れない。隣り合う市がゴミの分別収集を競い合う過程で起きた出来事のラストは笑えない。今日は、会社員の日ではないのに出されている。ルールを守らない家のことを役所に陳情に。しかし、お役所はお役所仕事しかしない。回収日まで数日会社員は放置される。なぜ会社員が出されるのか説明はなく、当たり前のこととして進む。定年後の再雇用で働く私も、妻が不要と思った日がゴミの日かもだな。不条理の不条理は条理なのか、表題作はファンタジーで終わるが。

2022/11/04

がらくたどん

ご感想に惹かれて。『となり町戦争』以来のお久しぶりな三崎さんの短・掌編集。口当たりは軽いが読後に苦みが残る不条理劇約10年分。楽しみにチョコチョコ読んだ。凄く変な事をとても整ったシステムで施行するのと、大切でそうあるべき事をオロオロ手探りでどうにか実行するのでは、どちらが「ちゃんとした」仕事に見えるかを問われる作品が並ぶ。申請方法から設置基準まで破綻なく詰めた「緊急自爆装置」サービス。どれだけシステムを整えても「そのサービスってさ?」って。そういえば無戸籍児が出てしまう戸籍法。めっちゃ整ってるな(あれ?)

2022/11/27

coolgang1957

星新一さん超えたかな。そんなこと思うほど確かに三崎亜記さんを感じさせられました、いつもの長編をググーっと煮詰めたようで😆凡人のわたくしめにとっては、この感性と想像力は桁違いで、狂おしく怖いほどドキドキさせられます。最後、The Book Dayが圧巻です、すごくロマンチックです。ともあれ、まるで〝鼓笛隊〟が突然プガチャカブガチャカ目の前を通り過ぎたみたいな衝撃でした〜🤣

2023/08/07

感想・レビューをもっと見る