ゲンロン2 慰霊の空間
ゲンロン2 慰霊の空間 / 感想・レビュー
しゅん
中沢新一氏のインタビューがとても興味深かったけれど、昭和天皇が植物を好み、戦後に皇居の中で田植えを行なったのは、大地に根付く「植物的象徴」として天皇制を保持しようとする意志と繋がっていた、というエピソードが強く印象に残った。筒井康隆氏インタビューでの根にはキリスト的な神への意識があるという告白もおもしろい。ゲンロン1にあった雑多な魅力は薄れたが、その分慰霊と神の問題にがっつり取り組んだ内容になっています。何気に一番面白かったのはさやわかさんの『噂の真相』論かもしれない。
2017/05/31
ころこ
1号と4号に挟まれた幾分存在感の薄い本誌の特集ですが、初見に近い建築論を含めて実際には射程が深い問題が扱われています。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本国内指名コンペに参加した応募企画書が掲載されています。コンセプトは、本誌の特集である慰霊です。また、同様のコンセプトを持った福一計画に具体的な形を示して、挫折した計画に一旦決着を付けようとしている様に見えます。他方で、15年近く前に起こった加藤典洋と高橋哲哉の、国内と国外の死者をどの様に追悼するかという論争にも一定の回答を示している様にも見え
2017/09/05
霧
とりあえず、福田和也の右翼は信用してなくてオタク的と東が言ったのが印象的だった。
2016/06/12
mstr_kk
中沢新一、筒井康隆、そして小林よしのりに特に強くスポットが当たっています。中沢さんはやっぱり好きだなあと思いました。脇役として大江健三郎の名もちょいちょい出てきます。また、東浩紀さん自身が自分の仕事をふりかえってまとめているところも、なるほどと思いました。
2016/04/11
はなひ堂
ロシア宇宙主義に圧倒されました。このような無意味(というと失礼極まりないけれども)にも思えるような思想にこそ政治、経済的でない可能性が含まれていて、爽快感を味わえるということを改めて感じた。あとメイヤスーも当然気になりました。
2017/09/01
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- 出版社
- 読書人
- 発売日
- 2024-05-27
- ISBN
- 9784924671652
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- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2022-08-05
- ISBN
- 9784813804147